
『田中君も甘いなぁ。政治家ってのは嘘をつくのが仕事だよ』
『建前を考える事にかけては世界で一番うまいからな。この国は』
一芸に秀でる国、ニッポン。
「亜人/第20話・クロちゃん、もう一度だけ」
(2016年11月18日深夜TBS放送/井出恵介演出)
ミスター・ヒロイン戸崎を拉致った米国国防総省コンビは一路、アメリカ大使館へ。
逃げ込まれたら終わり。永井は黒い幽霊を使って直行を阻止。下村泉の車と挟み撃ちにしましたが、相手は車を捨て、徒歩で逃走。

下村対金髪秘書マイヤーズ。亜人対決再び。制したのは下村(余談ですが黒い幽霊対決って「リアル・スティール」みたいですね)。

アジトへの帰路、意識を取り戻した戸崎。『大臣は?大臣のスケジュールはどうなった!?』
その一言で下村の『大臣のスケジュールは戸崎だけが知っている』発言が、戸崎救出を優先させるためのブラフであったことを理解する永井(君のような察しのいい子供は…大好きです。頼り甲斐のあるコマンダーになりました)。

『いつなんだ?まさか…今日なのか? 何を考えている! なぜ永井に言わなかった!? 計画が台なしだ!』
何気に永井を現場指揮官代行と認めているんですね(なんか微笑ましい)。
大臣警護に付いている曽我部に連絡をとる戸崎。しかし、その時既に大臣は…。
完全お通夜モードのチーム戸崎。その裏で現場の後始末をそつなくこなす平沢と、遺留品のノーパソ使って米本国に偽の報告メールを打つ永井(ハイスペックすぎるだろ)。
本来、研究対象であるはずの永井に対等に接し、助言を与えるオグライクヤ。永井と平沢、戸崎、オグラの信頼関係が強くなっていくのは観ていて心地よい。

万策尽き果てたと思われた局面に訪れたワンチャン。それは、佐藤の暗殺リスト大トリ、武蔵重工の橋口会長の暗殺日時指定。
『取締役会が開かれる3日後の19時、殺しに行くよ』
何を企む佐藤? 政府はこの期に乗じて、それまで存在極秘だった対亜人特選群(通称:対亜)を新たな防衛部隊として発表。転んでもタダでは起きない辺り、政治家の面目躍如です。
佐藤に勝算は…勿論あるのでしょう。にしても着々と完成しつつある秘密兵器が気になって仕方ありません。

何となく形状が似通っているのがFAE(燃料気化爆弾。軍事上の正式名称はサーモバリック爆弾)なのですが…。
次回のサブタイは「この国 ちょっと大変なことになるから」。
…ちょっと?