海底に埋没しているスペインの古代船。中には金塊が眠っているという。マフィアに借金こいてテンパった冒険家が掘り出すために爆薬仕掛けたら、古代の恐竜が目覚めて大騒ぎ。
「ポセイドン・レックス」(2013年/マーク・L・レスター監督)
恐竜が水陸両用というのがかろうじて新機軸ですが、それ以外はストーリーは単純だわ、CGはのけぞるくらいチャチいわ、主役は日本の田舎町ですれ違っても気づかないくらい華がないわで、なかなか誉めるところがありません。
強いて挙げるなら、
監督が「コマンドー」を撮ったマーク・L・レスターである。
それがどうした?ではありますが、脳内補正の手助けくらいにはなるでしょう(人間の主観なんて立ち位置でコロコロ変わるものです)。
で、もうひとつ。舞台がベリーズのアンバーグリス・キーである。
趣味はスクーバです、とか言い垂れる(絶対に友達になれない)奴らを除けば『どこ、そこ?』が素直な反応ではないでしょうか。
ベリーズは中央アメリカ北東部、ユカタン半島の付け根の部分に位置する英連邦王国の一国たる立憲君主制国家。アンバーグリス・キーはベリーズ最大の島です。
透明度の高い海に世界遺産の大珊瑚礁、白砂のビーチに囲まれ、世界のベストアイランドにも選ばれた注目のリゾート…だそうです。
まあ、楽園のような観光名所を堪能しつつ、ポセイドン・レックスの暴れっぷりを楽しむことができるという一粒で二度美味しい作りになっています。
華のない主役とどこかエリマキトカゲを思わせるP-REXの走りっぷり。
80分弱と短くまとまっているので、恐竜好きの人なら飽きずに完走できると思います。