『悔しいか、小僧。自分が最弱だって事が。
ならその悔しさを捨てるな。そいつはおめぇがまだ諦めてねぇ証拠だ。
自分って奴をな。
いいか、小僧。分相応なんて聞こえのいい諦めで大人ぶるつまらない奴になるな。
諦めない気持ちがあれば人間は何だって出来る。
なにしろ翼もないのに月まで行った生き物なんだからな』
最弱から最強を目指す主人公。
初回で完オチするツンデレチョロイン。
眼鏡巨乳な後輩。
ヤンデレブラコンな妹。
これまで何万回観てきたか分からないテンプレ博覧会。しかし、テンプレとは時代を超えた面白さの証でもあります。後は調理人の腕次第。
調理人は…大沼心。
「落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>/第1~2話」
己の魂を武器に変えて戦う現代の魔法使い・伐刀者(ブレイザー)。
その養成学校である破軍学園に通っている黒鉄一輝(くろがねいっき)は、伐刀者としての能力値が低すぎて、結果的に単位が取れずに留年。ランクは最下層のFランク。ついた呼び名が“落第騎士(ワーストワン)”。
何回観ただろう、この構図。
役者はそろった。ここからはドミノ倒しのような雪崩式テンプレ攻撃。
ステラの着替えに遭遇した一輝は「俺も脱ぐからおあいこってことにしよう!」
実はこの二人、ルームメイト登録されていたので、部屋で鉢合わせするのは当然なのですが、そこはお約束。模擬戦で勝った方が生活のルールを決める権利を有する、という話がいつの間にか、負けた方は一生服従、下僕になるという鬼ルールに。
初回完オチするツンデレヒロイン。最高じゃないですか。
2話では、眼鏡巨乳の後輩が登場したと思ったら返す刀でヤンデレブラコンな妹・しずくまで登場。
『お久しぶりです。お兄様』の挨拶もそこそこに公衆の面前で糸を引く抱擁。
『今の私達には夜のまぐわいですらただの挨拶』と言うしずくをひっぺがすステラ。『あなたには関係ありませんよね?』と迫るしずくにステラは、
『関係あるわよ。一輝は私のご主人様で、私は一輝の下僕なんだからあぁ!』
完オチどころか下僕宣言! 更に一輝から“存在そのものを否定”されて育った幼少期の話を聞くに及び、己の生い立ちと重ね合わせてもうメロメロ。
夜はあれこれ押し付けつつボディウォッシュの大サービス。ええと、そのお店、どこにあります?
『こういう事するのは当然って言うか、義務なのよ。
言われなくてもやるのが一流の下僕なの!』
同人関係者が間違いなく“薄い本”の量産体勢に入った事でしょう(継続視聴決定!)。