
『たまには自分の最高の実力を出すべきだ。そうしないと知らない間に腕は鈍るものさ』
緑に囲まれた森の恵みの豊かな国。そこに住む人々は謙虚で質素に生きている素晴らしい人々。
そう聞いてやって来た国は旅人に殺し合いをさせて楽しむカリギュラの都でした。
市民権を賭けた1対1の勝ち抜き戦。武器は自由。相手が認めた場合のみ降参可能。拒否すれば一生奴隷。優勝すれば国王に謁見してメダルを授与される。
否応なしに、いや自ら進んで(怒ったように)コロシアムに入るキノ。

序盤から際立つ強さ。そして迎えた決勝戦。相手は日本刀の達人シズ。

ほとんど「落第騎士の英雄譚」
今回、気になったのは決勝戦前日の仕込み。
液体火薬を煮詰めて爆発力を高め、ホローポイントを仕込む。本来、黒色火薬+カートリッジ以前(前込式)のパーカッション・リボルバーでそんな事が出来るのか、とも思いましたが、液体火薬なんて代物が出てきている時点で、こちらの常識とは違う世界のお話です。

パーカッション・リボルバーは低初速かつ柔らかい鉛弾。手前に遮蔽物(ガラス窓とか)があるとターゲットに届かないという難点があるので、煮沸した液体火薬の力技を利用するというのは理に叶ってはいます。

威力を最大限に引き上げたカノン。その銃口の狙う先は…。
そして最大の謎はキノにこの国に行く事を薦めた婦人。
最初に出会った時は夫婦。何も知らずこの国に入り、コロシアムに引き出され、運よく初戦で夫とぶつかったために降参して国外追放。そして夫は2回戦で惨死。
二度目に遭った時は婦人だけ。そして彼女は笑顔でキノにこう言いました。
「キノさんも是非訪れるべきよ」
その真意を慮(おもんばか)ると背筋を冷たいものが走ります。
★★★★★★★★★★★★★★★STOP PRESS!★★★★★★★★★★★★★★★
橋本力氏死去
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中島GODZILLA春雄氏に続いて、橋本DAIMAJIN力氏がお亡くなりになっていた事が分かりました。追悼記事は後日。ご冥福をお祈りいたします。