デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

密着24時! RE-KILL[リ・キル]対ゾンビ特殊部隊

イメージ 1

 

『この闘いは他の闘争とは違う。傷は勲章にならん。噛まれたら終りだ』

 

ゾンビ・ウィルスの蔓延により、人口の8割を失って5年。

 

ある意味、「WORLD WAR Z」の原作に(すっとこどっこいなブラピの映画版より)近い出来かもしれません。

 

RE-KILL[リ・キル]対ゾンビ特殊部隊」

2013年/ヴァレリー・ミレフ監督)

 

タイトル通り主役は、ゾンビ殲滅のために結成された特殊部隊“R-DIVISION”。

 

面白いのは全編通してテレビのドキュメンタリー(CM含む)として構成されていること。要するに『密着!R-DIVISION 24時!』なノリです。


イメージ 2

 

番組の合間には、感染初期のゾンビ化防止薬のCMや、人口増加のためのSEX推奨(今夜、しよう!)政府広報などが挿入されます。

 

予算の関係で、核兵器使用や武装ヘリによる空爆のような派手なシーンは一瞬ニュース映像として挟まれるだけですが、いい感じのアクセントにはなっています。


イメージ 3

 

番組は隊員のインタビューを交えつつ、現場突入に同行し(文字通り命懸けの取材)、殉職者が出ると生前のコメントと共にその死を悼む構成。


イメージ 4

 

明らかに取材カメラのものではない映画的映像(カメラは建物の中にあるのに窓から落ちるゾンビを建物の外から捉えている、とか)はご愛嬌(それも含めてテレビ番組だと思えば納得できなくはないこともない)。


イメージ 5

 

残念だったのは、部隊のメイン・ウェポンがアサルトライフルのみだったこと。たまに手榴弾やロケットランチャーも顔を出しますが、もっとゾンビを“面”で掃討するような武器を使って欲しかった(どうしても掃射シーンが画一的になって飽きちゃうのよ)。


イメージ 6

 

良かったのは部隊を搬送する武装トラック。なかなかに無骨でかっちょいいデザインでした。武装トラックマニアとしてはスルーするわけにはいきません。


イメージ 7

 

87分という尺も分をわきまえていて好感が持てます。


イメージ 8←ランキング投票です。よろしければワンポチを。