
第2次世界大戦末期の東部戦線。軍の地図にもマーキングされていないナチの極秘施設壊滅の命を受けたソ連特殊部隊。
問題の施設に迫る彼らを追い立てる猟犬…は犬ではなくゾンビでした。
「ヒトラー最終兵器」
(2013年/キアラン・パーカー監督)
冒頭、ナチの車両移動部隊を襲撃するシーンから見せ場満載。
あまりお目にかかれない大戦時ソ連の軽機関銃をまとめて拝むことができます。
USSRPPSh41(ペーペーシャ。ドイツ軍での呼び名はバラライカ)あたりのメジャー品もありますが、やはり目を引くのはDP28軽機関銃。

上部に装着された47発入りの円盤型弾倉(パンマガジン)が大きな特徴。
ソ連軍が帝政ロシア時代から現在に至るまで使用している7.62mm×54R弾は薬莢下部にリムが突出していたため、銃弾をまっすぐに並べることが出来ず必然的に弓形弾倉となり、その延長として円盤型になったんだそうです。
で、ナチ援軍に捕らえられたソ連兵残党が、研究施設に連行されるとそこでは、死体を戦士として蘇生させる(もしくは生きたままゾンビ化させる)実験の真っ最中。
お約束のマッド・サイエンティスト、美貌の助手も登場。
次々襲いくるバイオ・ソルジャーを相手にソ連の屈強兵士がサバイバル…という流れなのですが、このソ連兵ドロコフが強すぎ。
いきなり手錠を引き千切る荒業(「道」のザンバノかよ)。
ナイフを持っているのに敢えて鉈に持ち替えて脳天唐竹割…っておいおい、ゾンビよりお前の方がよっぽど怖ぇじゃねえか。
正にスターリン最終兵器。

原題が「OUTPOSTⅢ」となっていたので、研究施設の名前かと思いましたが、OUTPOSTシリーズの3作目という意味でした。
1作目が「ゾンビ・ソルジャー(OUTPOST)」、2作目が「アウトポスト BLACKSUN」。
「BLACKSUN」ってのは731部隊をイメージしているんでしょうねえ…。