1940年、ダンケルクの戦いの後、チャーチルによって組織された補助予備役部隊と英国中に作られた何百もの地下基地施設。
それはナチの英国侵攻を阻止する最後の砦。
お年寄りが集まった所謂ダッズアーミー(Dad’s Army)と違い、補助部隊は存在秘匿の特殊部隊。奇襲とゲリラ戦と殺戮方法を学んだワンマンアーミー。
最高の武器と大量の爆薬を与えられ、ナチの英国侵攻の際はひとり残らず殲滅する。出来る限り残虐な方法で。
1944年に補助部隊が撤収するまで基地として機能していましたが、その存在を知る者はもうこの世におりません。
ただ独り、老人ホームで暮らすジャック(ジョン・リス=デイヴィス)を除いて。
「ラスト・アーミー 森に潜む兵士」(2017年/ジョン・アダムス監督)
英国の森林で偶然子供が発見した地下施設。そして始まる連続殺人。
残忍極まりないのに良すぎる手際。間違いなく相手はプロ。
森中に仕掛けられたトラップに翻弄される軍と警察。
「オブ・ザ・デッド」を冠してもおかしくない内容ですが、ゾンビ物ではありません。
第2次大戦戦後秘話な異色作。
監督は「セブン」→「13金」→「プレデター(どちらかと言うと「ランボー」かな)」な流れを狙っていたようなのですが、そこは残念ながら絵も演出も追いついておりません。
森の広さと深さ、警察捜査の機動力、軍の火力と戦闘能力がもっと描かれていれば、英国ならではの(知的な佇まいを残す)アクションHORRORミステリーになったと思います。
「まだ戦争は終わっていない」というテーマには、避けては通れない先達がおりますが、それは次回で。
★戦後の後始末という意味ではこんなのも近しいですね。
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★本日10月13日は松嶋菜々子(1973~)の誕生日(おめでとうございます!)
代表作多数ですが、私の印象一番はこちら👇。
主役かメインヒロインかと思わせて豪快無慈悲な使い捨て。女優に呵責ない三池悪意の満漢全席。松島さん、よくこのシナリオで仕事引き受けたなあ。