デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【何故、日本に米兵が!?】怪奇大作戦/第15話「24年目の復讐」【まだ戦争は終わっていない!】

『木村さん…戦争はもう終わったんですよ。23年も前にね。今、日本にいるアメリカ軍は駐屯してるんですよ。日本は負けちゃったんです』

『…嘘だ!』


昨日の「ラスト・ソルジャー 森に潜む兵士」繋がりで。

こちらは「海に潜む兵士」。

怪奇大作戦/第15話・24年目の復讐」(1968年12月22日放送/上原正三脚本・鈴木俊継監督)

基地の街・横須賀。海辺にいた米兵が海から現れた黒い人影に襲われ海中に引きずり込まれる、という事件が連続発生。

町田警部と共に横須賀に飛んだ牧(岸田森)は、何故犯人は米兵だけを襲うのか疑問に思い、海兵隊の扮装をして犯人との接触を図りますが…。

犯人は未だ戦争が終わっていないと信じている元、いや現在進行形で日本兵の木村(天本英世!!)でした。


水中でも呼吸が出来る「水棲人間」という大ボラをぶちかましておりますが、特殊な環境に置かれた人間が特殊能力を具備する(場合によっては人の形を捨ててしまう)というのは「怪奇」あるある(第8話「光る通り魔」の燐光人間など)。

そんな事より、1968年という横井庄一さん発見」の4年前、「小野田寛郎少尉発見」の6年前にこのネタをぶつけてきた上原正三氏を讃えたいと思います。

おまけ

この頃の岸田森ってそこはかとなくオダギリジョーと佇まいが似ている気がします。

 

★ご参考~上原脚本による怪奇大作戦2連発。

 

 

 

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岸田森と言えば「和製ドラキュラ」。そして本日10月14日は異形のドラキュラ、ウド・キア(1944~)の誕生日(おめでとうございます!)。

東西変わり種吸血鬼対決をどうぞ。