『18年前、父が邪魔をしなかったら、お前はとうの昔に私の花嫁になっていたのだよ』
おいおいおい、18年前ってこの子まだ5歳だぞ。5歳の幼女を嫁にしようとしていたのか。
100歩譲って18年前に未来の花嫁として見初めたという意味だとしても、やっぱり相手は5歳だぞ。
岸田さん、あなた、ロリコ…。
「呪いの館 血を吸う眼」
(1971年/山本迪夫監督)
昨日からの流れで「血を吸う」シリーズ第2弾を。
前作では「吸血鬼」という存在が今ひとつはっきりしませんでしたが、今回は岸田森という“怪優”を得た本格的吸血鬼もの。
ハマープロの「吸血鬼ドラキュラ」(@クリストファー・リー)に代表される西洋ホラーの勝手が分からない東宝スタッフのための「参考資料」として田中文雄プロデューサーがわざわざ松竹から借りてきたのが「吸血鬼ゴケミドロ」。
試写をしたらスタッフドン引きだったそうで(笑)。
今なら「オリジナルのドラキュラを観せればいいのに」と考えますが、当時は簡単に素材が手に入らなかったのかもしれませんね。
一応、作画に影響は与えた…の…かな?
上:本作OPの海岸の空 下左:吸血鬼ゴケミドロ 下右:キル・ビル
18年前、子犬を追いかけて迷い込んだ洋館で見た光景がトラウマとなって軽い脳煩いになっている中学校教師・秋子(藤田みどり)。
妹・夏子(江美早苗)、恋人・佐伯(高橋長英)に支えられていますが、最近身の回りに不審な出来事が。
姉妹の葛藤のような味付けもされていますが、兎にも角にも岸田森の怪演に尽きます。
ラストの「これでもか!まだ足りないか!これならどうだ!」な断末魔演技だけでも観る価値あり。
元々吸血鬼役は岡田眞澄が第一候補だったそうですが、スケジュールの都合で岸田さんになったそうで。
岡田さんだとスマート過ぎて怪奇や幻想から離れてしまうので、岸田さんで正解だったと思います。
★ご参考
----------------------------------------------------------------------------★本日6月6日は「恐怖の日」!
お馴染み『ヨハネの黙示録』に「獣の数字」として登場する「666」にちなみます。
666と言えば「オーメン」。1作目が傑作なのは言わずもがなですが、割とお気に入りなのが…、