原因不明のゾンビパニック。
もう説明する気なんか最初からないパンデの与件…って今月何度目だこの書き出し。
「アホカリプス」(2018年/ウェイン・ハリー・ジョンソン・Jr監督)
アイスホッケーの優勝戦を制したプレーリー・キングス。勝利の美酒にゲロゲロになっていたら街がゾンビまみれ。
ゾンビをかわしつつ、自分たちの「ホーム」であるアイスアリーナを目指す、というストーリーは聞きようによっては「ウォリアーズ」リスペクトと取れなくもないですが、いやあ…。
移動途中に小ネタ小芝居を挟みながらの緩~いコメディという建て付けはいいとして、その出来が…。
行く手を阻む「障害」役が頭悪すぎる上に、主人公たちが素直に言う事を聞く(恫喝に簡単に応じる)のがやたらもどかしい。
こっちのが頭数多いし、だいたいお前ら場内乱闘がお家芸のホッケーチームだろ。こんな奴ら瞬間タコ殴りにできなくてどうするよ。
更に、主人公の彼女ってのが居丈高傲慢ビッチで、中盤以降はこの女がどれだけ悲惨な死に方をするか想像するくらいしか楽しみがありません。
唯一の見どころはチームのマスコット+チア二人の武闘派トリオ。問答無用の近接格闘で人もゾンビも蹴散らしていきます(マスコットの名前はブルース)。
こちらの期待は「スラップショット」×「ゾンビ」だったのですが、ワイルドさもお下劣さも突き抜けた笑いもない残念無双な仕上がりでございました。
いやホント残念。
タイトルは「アホ」+「アポカリプス(黙示録)」の偏差値貧乏邦題だと思っていたら、何と原題も「AHOCKALYPSE」。
察するにHOCKEY+APOCALYPSEの駄洒落なのではないかと。
「音」がいかにもなので、そのまま邦題にしたのは頷けます。
こういう場合、サブタイに「ホッケー・オブ・ザ・デッド」とか入れたくなりますが、踏みとどまったのは英断です(あーいやでもサブタイあった方が中身が分かって良かったかもしれないなぁ…)
因みにヒストリカル(歴史再現)ゲームイベントに「アホカリプス」ってのがあります。
特定の年代・歴史を決め、忠実にその年代に合わせた装備や武器等を身に着け勝ち負けより軍隊・兵隊として楽しむ 「戦争ごっこ」 です。
特定の年代とは 69~70年の ベトナム戦争。
南ベトナム勢力 米軍・オーストラリア軍・南ベトナム軍・韓国軍等北ベトナム勢力 北ベトナム正規軍・ベトコン(解放戦線)等の装備に身を包んだ全国のミリタリーオタクが集結するイベントであります。
エアガンと服装・装備品レギュレーションチェックがあり、設定年代に合わないものを装備していると不合格という本格派。
このイベントと本作タイトルに関係があるのかは不明(多分ないと思います)。
★ご参考~スポーツ×ゾンビと言えば…
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