デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

いい汗かいた。さあ帰ろう。 デッドウォーカー・インフェルノ

イメージ 1『この愚かなトルコ人め』

『マヘーシュはインド人だ、馬鹿め』

『どう違うんだ?!』

『ったくナチスはロクなことしねぇな』

 

「グリーンインフェルノ」丸パクリなポスターとタイトルにハード・ゴアな内容を期待しちゃいましたが全然違いました。

 

学祭のノリで撮りあげた“ひゃっは~!”ななんちゃってゾンビものでした。

 

「デッドウォーカー・インフェルノ

2015年/スラヴコ・シュピオニヤク監督

 

ダンと友人3人は田舎のキャンプ地“ハッピー・キャンピング”へ。

 

森の中はキャンパー一杯大盛況。飲めや歌えや踊れやまぐわえやの宴の翌朝。何故か全員雨の中、テントの外で爆睡。そんなに飲んだっけ?と思う間もなく女の悲鳴。


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男が女を喰ってる…。え、何、ゾンビ?

 

次々ゾンビ化するキャンパー。ゾンビ化を免れ、自衛モードに入る生存者。森を抜けようとするとどこからか銃弾が…。

 

OPの御陽気ソングが森に入った途端不穏な音楽に変わる演出は結構好き。

 

主人公らがアフガン遠征経験を持つソルジャーという調子こいた設定がミソ。ただのハッタリかと思ったら戦闘能力が半端ないので本当なのでしょう。

 

銃火器は無いので武器はキャンプ地備え付けの工具類(「怒りのアフガン」参加者なので手作り弓矢も)。


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で、この人為的策謀の背後にはナチがいて…(申し遅れましたがドイツ映画です)。

 

ナチのリーダーがマッチョな美青年というのがいかにもな感じ。

 

果たして彼らの目的は…。

 

主人公らにまったく緊張感がないのが逆にいい(好意的に見ればアフガンの惨状を見て色々不感症になっている、と言えなくもない)。

 

ひゃっは~なノリで死体の山を築いて、いい汗かいたな感じで去っていくのほほんとした雰囲気が個人的には好印象でした。



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