原題は「WYRMWOOD:APOCALYPSE」。
正真正銘「ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ」(WYRMWOOD)の続編です。
何故「ゾンビマックス/怒りのデス・ゾンビ2」にしなかったのか?
単純に考えれば「ただでさえ知名度が低い低予算ゾンビものの続編となると、前作を観ていない人間が敬遠してしまうかもしれないので、単独作品に見えるタイトルにした」。
実際、Amazonの紹介文は「キア・ローチ=ターナー監督が『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』と同じ世界観で新章を描く世紀末バイオレンスアクションホラー」という≪世界観は一緒だけどお話は別物だよ≫なものになっています。
同じ世界観で新章どころが、直球地続きの続編なのに。
まあ、配給会社が変わって前作のタイトルが使えなくなった的な大人の事情があったのかもしれませんが。
では何故「サステナブル」なのか。これはこれで悪意が溢れている(ように私には見える)ので、別の意味でOKです。
「ゾンビ・サステナブル」(2021年/キア・ローチ=ターナー監督)
まずは前作のおさらいをしておきましょう。詳しくはこちら👇。
さらっとまとめておくと
- 流星群の影響(?)でゾンビ・パンデミック発生。
- 一部ゾンビ化免疫保持者は難を逃れたものの、噛まれりゃやっぱりゾンビ化。なんてこった!
- パンデミックの副反応(?)で燃料は全て無力化。ところが!
- ゾンビの血糊は液化燃料、吐息は可燃ガスになる事が発覚。素晴らしい!
- 軍の研究機関がワクチン精製の為、ゾンビ化していない人間を使って日夜人体実験に勤しんでいる。この人でなしが!
- この研究機関の手に落ちたブルックは、人体実験の結果、ゾンビと意識を共有して操れるゾンビマスターに!
で、お話戻ってサステナブル。
Sustainableとは「持続することができる」という意味。最近流行の(取りあえずこれ唱えときゃ正義な錦の御旗)「SDGs(持続可能な社会)」のSですね。
「サステナブルな社会」と言えば、「環境を壊さず、限りある資源を使い切らないよう、将来にわたって持続していける社会」のことを指しているわけですが、ではこの終末世界における「限りある資源」とは何でしょう。
勿論、燃料としてのゾンビと、人体実験の材料としての人間です。
ゾンビは生かさず殺さず(もう死んでるだろ、というツッコミは無しだ)最後の血の一滴、最期の一呼吸まで無駄なく使い切り、人間は全身くまなく実験に使い、体内に抗体が出来たら骨ごと磨り潰して進行抑制の対処薬(ワクチンではない)としてカプセルに。
健康管理にも一役。
なるほど「サステナブル」だ。
良い邦題だと思います。
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