
『ガソリンと濃縮オレンジジュースを同量混ぜるとナパームが出来るって知ってたか?』
Did you know if you mixed equal parts of gasoline, orange juice concentrate you can make napalm?
「ファイト・クラブ」よりタイラー・ダーデン先生のフェイク蘊蓄。
『刑務所ではナパーム液を作れないって? できるんだ。それも強力なヤツが』

ナパームって要するに粘液性の可燃液体なので、ガソリンと発泡スチロールとベンゼン(なければ硫酸)を(指定比率で)混ぜればできちゃうみたいです。後は各々何で代用するかを考えれば…。
御家庭でも、刑務所でも。

お気軽お手軽ナパーム液。
「ウルフ・オブ・リベンジ 復讐の狼」(2018年/ジェシー・V・ジョンソン監督)
元プロボクサーのカイン(スコット・アドキンス。脳筋)は兄リンカーンの策謀で前科無しにも関わらず、イギリスで治安最悪と言われるベルマーシュ刑務所に。
待っていたのは拳の千本ノック。何故、皆俺にばかり突っかかる?

正当防衛で相手を倒せば、一方的に加害者扱いされて次々刑期延長。
タイマンが集団に。素手が凶器に。遂には自家製ナパーム液まで浴びせられ…。
看守も敵。こうなったら自分の命は自分で守るしかない。そして分かった黒幕…兄リンカーンが俺の命に2万ポンドの懸賞金を掛けていた。

兄の罪状(巧妙な貸付詐欺。被害者150名以上)告発の条件は余命幾ばくもない末期癌の母親の見舞い(しかし、移送中にカフェに寄ったりの時間稼ぎをされた結果、死に目に会えず)。
もはやこの世に気遣うべき人はいない。関係者全員にお礼参りだ!
もう全編全身力こぶの暴力絵巻。時間軸を巧みにズラして徐々に収監の経緯と復讐の全貌が明らかになる構成は低予算のお手本。
ジェシー・V・ジョンソン監督って、本作と同年に「マシンガン・ファーザー 悪党に裁きの銃弾を」とか撮ってますね。
「マシンガン・ファーザー」で炸裂していた「漢字入れ墨」は本作でも健在。
刑務所でカインを襲撃する全身入れ墨の刺客、その背中にはでっかく「知識即力量」。

知識は力なり。フランシス・ベーコンの主張に基づく格言。
カインに「兄を売れ」と迫るオハラ刑事の腕にもそれっぽい書き込みがありましたが判読できませんでした。
関係無いですが、ミドルネームが「V」の監督は信用できます(例:アンドリュー・V・マクラグレン)。
★漢字入れ墨と言えば…。
★本作が参考にしたのがこちら。
★そして(恐らく構成の)インスピレーションの元になったのが、
★最後にスコット・アドキンス3連発。