デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

500年の文明をあっさり否定。 エスケープ・フロム・L.A.

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まあ、役者と設定をちょっといじったリメイクみたいなもんですが、いいじゃないですか。あのテーマに乗って、あの人が帰ってきたんだから。

エスケープ・フロム・L.A.」

(1996年/ジョン・カーペンター監督)


前作(ニューヨーク1997)の7倍のバジェットつぎ込んだとは到底思えないチープなCGと「アメコミかよ!」と突っ込みたくなる荒唐無稽さが一番の「ウリ」(だって絶対確信犯だべ)。

カーペンターの「CG? ま、こんなもんだろ」というアバウトさに痺れてたら、最後にとんでもないオチがついてました。

究極のアナーキズムですね。確かにこのオチの前には「CG? ま、こんなもんでしょ」という気分になります。

「Call Me Snake」に始まり、「My Name Is Plissken!」で終わる“必殺お約束固め”も健在。

スティーブ・ブシェミパム・グリアブルース・キャンベルリック・ベイカーの手で変な顔に)にピーター・フォンダと脇の役者も超B級! さすが予算7倍(笑)!

反乱軍のボスはどう見てもゲバラ。彼に洗脳されるのが大統領の娘。悪の巣窟がネズミランドでユニバーサルスタジオは海の底(製作はパラマウント)。深いなあ。

エンディング・テーマは、後に「ハロウィン」をリメイクするロブ・ゾンビ率いるホワイト・ゾンビ。

スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)堂々の凱旋帰国です。


※正式タイトル(L.A.)だとLAで検索した時に引っかかり難いので、 ピリオド無しのタイトルも書いておきます。

エスケープ・フロム・LA
エスケープ・フロム・LA

 

★ご参考