まあ、役者と設定をちょっといじったリメイクみたいなもんですが、いいじゃないですか。あのテーマに乗って、あの人が帰ってきたんだから。
「エスケープ・フロム・L.A.」
(1996年/ジョン・カーペンター監督)
前作(ニューヨーク1997)の7倍のバジェットつぎ込んだとは到底思えないチープなCGと「アメコミかよ!」と突っ込みたくなる荒唐無稽さが一番の「ウリ」(だって絶対確信犯だべ)。
カーペンターの「CG? ま、こんなもんだろ」というアバウトさに痺れてたら、最後にとんでもないオチがついてました。
究極のアナーキズムですね。確かにこのオチの前には「CG? ま、こんなもんでしょ」という気分になります。
「Call Me Snake」に始まり、「My Name Is Plissken!」で終わる“必殺お約束固め”も健在。
スティーブ・ブシェミ、パム・グリア、ブルース・キャンベル(リック・ベイカーの手で変な顔に)にピーター・フォンダと脇の役者も超B級! さすが予算7倍(笑)!
反乱軍のボスはどう見てもゲバラ。彼に洗脳されるのが大統領の娘。悪の巣窟がネズミランドでユニバーサルスタジオは海の底(製作はパラマウント)。深いなあ。
エンディング・テーマは、後に「ハロウィン」をリメイクするロブ・ゾンビ率いるホワイト・ゾンビ。
スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)堂々の凱旋帰国です。
※正式タイトル(L.A.)だとLAで検索した時に引っかかり難いので、 ピリオド無しのタイトルも書いておきます。
★ご参考