
「箪笥」や「オールドボーイ」の時も思いましたが、韓国のホラーは描写に遠慮というものがありません。
「4人の食卓」(2003年/イ・スヨン監督)
母親の死肉を喰らって生き延びた女。父と妹をいぶり殺してしまった男。その封じ込めた過去を見通してしまった女。
母親に毒殺された兄妹。友人に我が子をマンションから投げ捨てられた女。
投身自殺、鬱病、幻覚、嗜眠症(ナルコレプシーの事か?)・・硬質な画面の中で「これでもか!」と続く“受け入れがたい真実”。
車から降りた所をトラックが横からドン!ってな描写はハリウッドでよくあります。「びっくらこいた」とは思いますが、瞬間的なショックシーンでしかありません。
でも、坂道をバックで昇ってきた清掃車の後輪がしゃがんでいた子供をゆっくりぐっちゃり押し潰す、となるとこれは・・・(しかも清掃員はこの子を足元の排水溝に押し込んで逃げる→※写真)。
聞けば監督は女性で撮影当時32~3歳だったとか。
一時、ジャパニーズ・ホラーがどうしたこうしたと騒がしかったですが、完全に抜かれてます。恐るべし韓国ホラー。