昨日の続きです。三部作の中間パートは映像素材が盛り沢山。
劇場版(139分)に加えて、劇場版のブリトニー・パートとサダキヨ・パートをまるっと割愛してカジノ・パートとマルオ自爆未遂パートを新規に加えた“もう一つの第2章”、更に未公開映像がプラスされているので、3時間近いエクステンドになっているはずです。
これを90分強に再編集したわけですから、無理があって当然。雪崩式駒落としダイジェストになっています。
それでも(酒を飲みながら観ていたせいか)第一夜よりは“いい感じ”でした。
「20世紀少年 サーガ[第二夜]」
(2012年10月19日放送/堤幸彦監修)
前半の見せ場になるショーグン(オッチョ/豊川悦司)の海ほたる刑務所脱走シーンはほぼ割愛(脱走後、一瞬カットバック)。
当然、漫画家・角田氏とのコンビ結成も不明。ウジコウジオに至っては顔も出ず。
なので、カンナがユキジの保護下にあるという説明も無し。
カジノ、ブリトニー、サダキヨの各パートは程よく拾って、マルオ・パートは無し(順番無視して第三夜に回す可能性有り)。
何故、中国マフィアとタイ・マフィアがカンナを守るのか、何故カンナがラーメン屋・七龍を守るのか、タイ・マフィアのボス、チャイポンとショーグンが顔見知りなのは何故か、といった人間関係の説明は潔く景気良く力強く割愛。
今回初めて観た人は、暗殺者13番と第一夜の青年・田村マサオが同一キャラと気づかないかもしれません。
原作を読んでいない(もしくはオリジナルを観ていない)人は、関係性のことごとくが理解できないと思います。
とは言え、カンナの心象描写だけはかろうじて追っているので、回りを全部無視してカンナにだけ注目している分には何とか着いて行ける…かも。
個人的イチオシは小泉響子役の木南晴夏ですが…(よく見つけてきたな、こんなぴったりの娘)。
覆面男のカルト教団に日本が支配されるという有り得ないにも程がある荒唐無稽な話ではありますが、カリカチュアされていないだけで似たような状況は現実にもあるような気が(最近特に)します。
友民党が民主党に見えて仕方がない…。