第二夜が放送された直後でタイミング外しまくりですが、時間差再生で第一夜をプレイバック。
「20世紀少年 サーガ[第一夜]」
(2012年10月12日放送/堤幸彦監修)
劇場版「20世紀少年」とTV特別版「もう一つの第1章」、更に未公開映像を加えて再編集したサーガの第一夜です。
本来なら軽く2時間半を超えるエクステンド・バージョンが出来上がる所ですが、これをえいや!で90分強に。
構成にも変化をもたせているのですが、正直ちぃ~っと裏目に出ているような気がします。
兎に角、端折りに端折っているので、映像が全て説明的。会話の中に回想的映像を注釈代わりに挿入する方法は分かりやすい反面、インパクトに欠けます。
そのくせ、前フリ的状況をことごとく割愛。
オッチョ(豊川悦司)も前フリ無しで帰国。「何故居場所がわかった?」「毎年息子さんの命日に花が届くって奥さんに聞いて」というケンジ(唐沢寿明)との会話のみ。
オッチョの(東南アジアでの)登場シーンは、キャラクター説明であると同時に、“ここからエンジンかけるぞ”的場面転換ポイントでもあるのでカットは残念。
また、成長したカンナ(平愛梨)を語り部に、映画第二章冒頭部から回想形式で進行するという構成もわたし的には×。
カンナは第一章ラストで幼女から一気に高校生になって、最後の希望的バイタリティーと共に登場する瞬間にカタルシスがあるのであって、最初から出てこられては興醒めです。
神様(中村嘉葎雄)の予知夢にも触れていないので、登場が唐突。暗殺者・田村マサオも暗殺シーンが無いので後のフリになっていません。
話を転がす事だけ考えた結果、個性が根こそぎ刈り取られてしまった、そんな感じの編集でした。
さて、第二夜で巻き返しは図れたのでしょうか?