
Nothing happens until it happens on television!
(テレビに映ったものだけが真実だ!)
劇場公開時以来久々(36年ぶり)の再見。あ~やっぱりつまらない(笑)。
オールスターで社会派でブラックでスペクタクルでサスペンスフルで…。なのにどうしてこんなに退屈なんだ。
「シークレット・レンズ」
(1982年/リチャード・ブルックス監督)
ニューヨークのローカルTV局キャスター、パトリック(ショーン・コネリー)は、自らカメラを担ぎマイクを持ち死地に飛び込む“危険を求める男”。

中東で石油問題を取材中、偶然にも原子爆弾の売買に遭遇。売る奴がいれば買う奴がいる。石油王とテロリストと大統領とCIA、真の買い手は誰だ!?
ってな社会派ネタを乾いた笑いで包んだ大人のサスペンス。面白くなる要素はこちゃーんとあるはずなのに、一向にお話が走りません(117分が長い長い。途中で冷麦茹でちゃいました)。
それでも見せ場はあります。
まずは中東の自爆テロ。この頃から対米抗議の切り札だったんですね。
とは言っても広く回りを巻き込んでの爆発ではなく、目立つための人間花火。歩道橋や車の上からジャンプ&エクスプロージョン!
続いて原爆爆破のイメージ映像。ストーリー上、爆破させるわけにはいきませんが、何にも無しじゃ派手さに欠けるので「もし爆発したら」というイメージ映像。
「ノストラダムスの大予言」とか「東京湾炎上」を彷彿とさせる東宝チックな肌触り。
そして何と言ってもラストのショーン・コネリーのズラむしり取り。
演出なのかアドリブなのか。ヤケを起こしたかショーン・コネリー。ちっとばかし失うものが多すぎないかショーン・コネリー。