ふと、海外のヤクザ映画ランキングってどーなってるんだろ?と思い、いくつか調べてみました。
予想通り「仁義なき戦い」と「ソナチネ」あたりが鉄板なのですが、意外な作品が高評価だったりとなかなかに面白いサイトツアーでした。
覗いてみたのは、Complex.comの「The25 Best Yakuza Movies」(2011)、Ranker.comの「TheBest Yakuza movies」、Taste ofCinemaの「The25 Best Yakuza films of All Time」。
どのサイトでも好評だった意外(失礼!)な作品が深作の「現代やくざ 人斬り与太」と「博徒外人部隊」、次いで五社の「出所祝い」。
Complex.comはトップこそ「仁義なき戦い」「ソナチネ」という定番に譲っていますが、3位に「人斬り与太」、4位に望月六郎監督の「鬼火」、5位に「出所祝い」と前のめり(「博徒外人部隊」は8位)。
他サイトでは顔を出さない作品として13位に加藤泰監督の「明治侠客伝 三代目襲名」(1965)が。
Ranker.comは上位10本中6本がキタノ作品というヘナチョコサイトですが、7位に「殺し屋1」、8位に「牛頭」、9位に「緋牡丹博徒」を入れているのでまあ今日の所は勘弁してやります(「人斬り与太」は15位、「博徒外人部隊」は17位)。
Taste of Cinemaは2015年の「14Great Japanese Gangster (Yakuza) Films That Are Worth Your Time」では1位に「竜二」を推したくせに翌16年のランキングでは25位圏外という変わり身野郎。
16年の1位は「酔いどれ天使」(なんですとぉ!?)。以下「博徒外人部隊」「出所祝い」「緋牡丹博徒」(「人斬り与太」は13位)。
変り種として22位に鈴木清順の「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」、23位に小林正樹の「いのちぼうにふろう」、25位に増村保造の「からっ風野郎」なんてのが入っていました。
ヤクザ映画と言うと実録系の現代ヤクザが浮かんでしまいますが、海外では着流し系もきつちり押さえているのが面白いですね。
マフィアやギャングスターと言うよりはもちっと広いアウトローな集団として捉えているのかもしれません。
最後に(お約束なので)私のヤクザ映画ベスト5を(無理を承知で1監督1本)。
※すみません。以下のリンクはYahooブログ時代のもので現在は全てリンク切れです。
1.「実録・安藤昇侠道伝 烈火」(2002年/三池崇史監督)
3.「実録 銀座私設警察」(1973年/佐藤純弥監督)
4.「龍虎兄弟」(2002年/OZAWA監督)
5.「ダイナマイトどんどん」(1978年/岡本喜八監督)
あ、何か“いつもの”って感じで面白みがないですね。失礼しました。