デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

実話×チャック・ノリス=漫画。 デルタ・フォース

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実話ベースでオールスター。なのに印象はB級で漫画。

理由は簡単。主演がチャック・ノリスだから。

 

デルタ・フォース

(1985年/メナハム・ゴーラン監督)


中東系ゲリラによるハイジャック事件発生。ベイルートのゲリラ本部と旅客機内に分割軟禁された人質を救出する特殊部隊デルタ・フォースの大活躍。

まあ出演者の豪華なこと。機長は地獄のバスターズ(ボー・スヴェンソン)、客室乗務員がリリー・マルレーンハンナ・シグラ)、乗客が血まみれギャングママ(シェリー・ウィンターズ)にマニトウ(スーザン・ストラスバーグ)にミスター・エアポート(ジョージ・ケネディ)、デルタの指揮官は北国の帝王リー・マーヴィン)で責任者の将軍はナポレオン・ソロロバート・ヴォーン)・・。

どうですかお客さん。実に微妙なオールスターじゃありませんか。

事件の骨子は85年のトランス・ワールド航空847便テロ事件、救出活動の骨子は76年のエンテベ空港急襲作戦と実話ベースの抱き合わせ。

更にイスラエル空軍全面協力による実機(C-130輸送機)投入などリアリティ路線を敷いたにもかかわらず、何故か印象は荒唐無稽。

実際のデルタ(アメリカ陸軍第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊)の活動がどのようなものかは知りませんが、本作に登場するデルタはほとんどメガフォース(笑)。

チャック・ノリスのバイクは前からミサイル&マシンガン、後ろからロケットランチャーという優れもの。

「It's Show Time!」「Rock’n Roll!」でゲリラもアジトもちゅどどどどーん!

流石、米国特殊部隊。よその国でも派手派手です。

チャック・ノリスのキャラを活かしているとは言い難いですが、見せ場はふんだん。ただ130分は長過ぎだ(日本公開版は118分)。100分まで削ったら傑作になったかも。