『なんでもかんでも燃やして解決!』
「To LOVEる-とらぶる-」内のTV番組「爆熱少女マジカルキョーコ炎(フレイム)」の主役・魔法少女マジカルキョーコの決め台詞ですが、一時期これを社是としていたんじゃないかという会社がありました。
キャノンフィルムズ。
1979年、イスラエル人の映画製作者メナハム・ゴーランとヨーラン・グローバス(従兄弟だそうです)が潰れかけた同社を買収して始動(再生)させた製作会社。
勢いとハッタリ(完成前にコンセプト・ポスターだけで売り切ってしまう)でB級映画を立て続けにヒットさせた時代の寵児。
製作のピークは86年。破綻寸前にパテ(MGMを傘下に置くフランスの映画製作会社)に買収され、94年に倒産しました。
その恐らくは最盛期だったと思われる84年~85年に製作された「燃える」2本をご紹介。
「エクスタミネーター2」(1984年/マーク・バンツマン監督)と、
「チャック・ノリスの 地獄のヒーロー2」(1985年/ランス・フール監督)
「エクスタミネーター2(以下EX2)」は1980年にジェームズ・グリッケンハウス監督が放ったバイオレンス・アクションの続編。
「地獄のヒーロー2(以下HERO2)」は、チャック・ノリスの当たり役・ジェームズ・ブラドック大佐を再登場させた続編(時間軸はプリクエル。1作目の監督はジョセフ・ジトー)。
共通点は「なんでもかんでも燃やして解決」。
EX2は街のダニ(ストリートギャング)を火炎放射器で消し炭に(タイトル画像)。
HERO2はベトコンを火炎放射器で松明に。
どちらも非道の限りを尽くされた主人公が「テメエら赦さねぇ!」と一気に皆殺しモードに突入する健さんパターン。
因みに「地獄のヒーロー2」の音楽は、「マッドマックス」「2」のブライアン・メイ。
勿論、火炎放射器以外にも銃火器(特に爆薬・手榴弾)も乱舞するのですが、やはり印象に残るのは燃やし燃やされ。
EX2はゴミ回収車を改造した装甲車両が大活躍するので武装車マニアとしても大満足。
遠隔操作マシンガンも装備。キルドーザー事件(2004年6月4日)のマービン・メイヤーさん、絶対これ参考にしていると思います。
★キャノンフィルムについてはこちらを。
★オリジナル「エクスタミネーター」はこちら。
★オリジナル「地獄のヒーロー」はこちら。
★キルドーザー事件に関してはこちらを。
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★本日12月5日はフリッツ・ラング監督(1890~1976)の誕生日。
「メトロポリス」は何度も取り上げているので、今回はこの2本を。