デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

鉄の爪三兄弟見参。 子連れ狼/三途の川の乳母車

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ひょっとしてカーペンターの「ゴースト・ハンターズ」に出てきた深編笠の三人組(雷鳴・雨・稲妻)の元ネタはこいつらか。

公儀護送人、左弁馬・天馬・来馬(大木実・新田昌玄・岸田森)。鉄の爪三兄弟。

子連れ狼/三途の川の乳母車」(1972年/三隅研次監督)

エピソード盛り沢山で場面にも急緩あった前作に比べるとややテンション落ちた感のあるシリーズ2作目。

柳生鞘香(松尾嘉代)率いる別式女(くノ一みたいなもの)軍団との戦いが前半の見せ場ですが、イマイチ盛り上がりません。

松尾嘉代って“お色気担当”として担がれる事が多いですが、どうもこの人に色気を感じた事がなくて・・。

やはりテンションが上がるのは、後半のケビン、デビッド、ケリー、じゃない弁馬・天馬・来馬の鉄の爪三兄弟が出てきてから。

砂丘に隠れた襲撃者に鉤爪を喰らわし、砂地から泉が湧くように鮮血が滲む所なんざ、どこか神話的な美しささえ湛えています。

乳母車にも細かいギミックが増え始め、大五郎が顔色変えずに槍出しボタン押したりなどナイス・アシストをするようになりました(ええ子や!)。

※参考:「ゴースト・ハンターズ」→2008年3月21日