ジェームス・ハーパー1等軍曹(クリス・パイン)。特殊部隊所属。5年間で4回の戦闘任務。結果、膝に大きな故障。
新しい指揮官による審査。血液検査で禁止薬物のステロイドと筋肉増強剤が検出。
人が変わればルールも変わる。組織刷新とセットになっているのが人員削減。
『名誉除隊とする。ただし、退職金と恩給は支給しない』
正に使い捨て。あれもこれも呑み込んで敬礼。去り際、降納される国旗にも敬礼(右手を心臓の上に乗せる忠誠の誓い)。
妻と幼い息子と返済期限を過ぎた借金と。
金が要る。出来る事はひとつしかない。ツテを頼って準軍事組織へ。
下った指令の実行場所はベルリン。
「ザ・コントラクター」(2022年/タリク・サレー監督)
THE CONTRACTOR…契約者、請負業者。
請け負ったお仕事は細菌兵器のデータ強奪。
ターゲットとなるのは研究者サリム・モハマド・モーシン。政府の助成金で変異体インフルエンザ・ウィルスの研究をしていましたが援助が打ち切られたため夫婦でベルリンへ。援助者はアルカイダと繋がりのある慈善団体の設立者。
チームは首尾よく研究施設に潜入しましたが、警察が想定より早くお出ましに(待機メンバーが無線傍受)。
仕方なく研究者殺して研究所燃やして撤収…しようとしたら警察と鉢合わせして銃撃戦。
負傷したハーパーは奪取したデータをリーダーのマイク(ベン・フォスター)に託して別行動。合流先のホテルに着くと約束通り逃走に必要なものは揃えてありましたが肝心のマイクの姿が…。
雇い主ラスティ(キーファー・サザーランド)の指示で向かったピックアップポイント。
待っていたのは街中で景気よく短機関銃ぶっ放す後先考えない殺し屋軍団でした。
反撃は常に手入れを欠かさないGlock 19で。
クリス・パインが主役という事で「エージェント・ライアン」的な派手めのアクションを想像していたのですが、全く違いました。
どちらかと言うと「ワイルド・ギース」に似た手触り。
お話は捻りもなく静かで地味。なのに中だるみ無し。持続する緊張感。
ちょっとした拾い物でした。
ハーパーらが研究所潜入(その後、地元警察と交戦)するときに携帯していたのはHeckler & Kochの「 MR223 A3」。
コルトファイヤーアームズ社のアサルトライフル「M4カービン」の改修版としてヘッケラー&コッホ社が開発した「HK416」の民間市場向けモデル(セミオートオンリー)です。
MR223はヨーロッパ、カナダ市場向け商品で、アメリカ市場向けはMR556と名称が変わります。
★クリス・パインの「おお!」と「うーむ」
★裏切られた傭兵部隊と言えば…。
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★本日のTV放送【20:00~BS松竹東急】
※放送はどっちバージョンだ!?