「狼よさらば」(NY)、「ロサンゼルス」(LA)、「スーパーマグナム」(NY),そして本作(LA)。ニューヨーク、ロサンゼルス行ったり来たり物語。
DEATH WISHシリーズ第4弾は(前作に続いて)自警団のハードルを余裕で飛び越える大暴走。
「バトルガンM-16」(1989年/J・リー・トンプソン監督)
ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)はLAで建築設計コンサルとして地道に働いておりましたが、恋人の娘がコカイン過剰摂取であの世行き。
売人見つけて粛清の銃弾を降らせますが、そいつは末端の末端。
問題の抜本的解決には程遠い…と思っていた所に舞い込んだ麻薬組織壊滅依頼。
頼み人(と必要情報提供人)は、とある新聞社のオーナー。自分も家族を麻薬で失った。君の気持は良く分かる。
作戦は簡単。かろうじて停戦状態を維持しているふたつの組織を再び対立させて潰し合わせる「用心棒」スタイル。
殲滅戦の舞台はロスの高台の油田。
ちょっと変わったシチュエーション。
あれこれ策を練っているように見えて、カージーの行動が超行き当たりばったり。
目撃者?知った事か!とばかりに勢い任せの銃撃戦。
クライマックスなんか恋人が人質に取られているというのに居場所も確認しないでグレネードランチャー乱れ撃ち。
ポール・カージーの通り過ぎた後にはペンペン草1本生えません。
お話のテキトーさを誤魔化しているのが、毎度お馴染み弾薬祭り。
MAC-10やマイクロウージーと言ったマシンピストル系が大活躍。
ダブルピースメーカーという「いやあHK94A3のようなサブマシンガンやNorinco Type 56のようなカービン相手の銃撃戦の時にシングルアクション両手撃ちはないたろう」なこだわり野郎も登場。
タイトルのM-16は、M203グレネードランチャー付きM-16(「スカーフェイス」のクライマックスでアル・パチーノがぶっ放してた奴ですね)。
個人的にグッと来たのは、敵同士の乱戦の最中にカージーが使っていたルガー・ミニ14(AC556F)。
ミニ14(Mini-14)は、1973年にスターム・ルガー社が発表した自動小銃。AC556Fはそのバリエーション。
サイドスイング式のフォールディングストックとピストルグリップを備えたカービンモデルで、カージーはこれにスナスパースコープとスプレッサーを装着していました。
シルエットが実にかっちょいいので1丁欲しいですね。
おまけ
★シリーズのおさらいはこちらから。
★J・リー・トンプソン監督×ブロンソンと言えば、
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