デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【パパに告白】僕の心のヤバイやつ ♯21【ママに報告】

『おはよう』

何も変わらぬいつもの朝の洗面台。違うのはそこに山田がいること。

姉・香菜のテキトーなノリで京太郎の誕生日に市川家お泊りとなった山田。

(なんだ…? この状況は…? 明日死ぬフラグか?)


おおこれは「ラブコメ48手」のひとつ《お泊り翌日に一緒に歯磨き》じゃないですか。

先行事例「ぼくたちは勉強ができない!」第9話。


家族や友人の市川の呼び方(京ちゃん、京、市川君etc.)を確認した山田は、

『じゃあ、京太郎にする? 呼び方』

明日じゃなかった…。

(今日、死ぬフラグだ…)

「僕の心のヤバイやつ/第21話・僕たちは約束した」(2024年3月2日深夜テレビ朝日放送/久保太郎演出)

市川家を出た山田は映画の撮影のため広島・尾道へ。

見送った市川は何故か男集団と花見。話題は推しアイドルの男性宅お泊り報道。

何があっても推しを信じてこそのオタクと言う太田の発言に心がチクっとする市川。

そこに山田を除くチーム山田の女子らが合流(偶然)。

『(アイドルだって)キスも自由、お泊りも自由。つきあってればね』


市川の隣に腰かけて爆弾投げ込んでくる関根萌子。

『もっとも、付き合ってないのにお泊りなんて事になったら、流石の萌様もドン引きだけど…な! イッチくん!』

こ、こいつ知ってやがる。流石、私の推し、萌様です。

山田の撮影はお泊りの時の市川の心境吐露(自分は良い子ではないという不安)のおかげで、親に反発してしまう娘の演技が自然に。

しかし、山田とのビデオ通話が突然中断。そのまま音信途絶。おりしもネット上には山田に粘着するファンの影がちらりちらり。

ロケには山田ママも同行している。大丈夫だ。大丈夫。しかし…。

一瞬、尾道まで走るのかと思いましたが、市川の行った先は山田のマンション。エントランスで凍えていたら山田パパが仕事を終えて帰宅。明らかに挙動不審な市川の手を取って、

『冷えている。あがって』

本職のシェフが作ったスープで温まっていると山田ママの携帯から山田パパに着電。掛けているのはパニック気味の山田。

自身の携帯が水没して連絡できなくなったことを(送った手書きの)地図の家の人に知らせてほしい。携帯画面の地図を市川に見せるパパ。

『ここ、どこだと思う?』

『…! 俺ん家です!俺ん家です、ここ』

『…ああ…そうか』

コールバック。ようやく繋がった山田と市川。

ふと、山田ママの携帯は生きているのだから、そこから市川へ連絡すればいいじゃんとも思いましたが、電話帳登録している番号なんか暗記してませんよね、普通。

市川がパパに、山田がママに携帯を返しながら、

『僕は…杏奈さんが』

『あたし…京太郎が』

『『好きです(なの)』』

パパに告白。ママに報告。


原作では台詞になったのは市川側のみで山田側は絵だけでしたが、アニメは双方がシンクロするナイス改変。

ママの返事はにこやかな笑顔。パパの返事はフレコ。ゲーム仲間が増えました。

おめでとう市川。

山田に粘着していたハンドルネーム「豚野郎」は山田の憧れるカリスマ先輩モデル香田ニコさんでした。

偶然の推理から看破しての直接対決@ラーメン屋。


愛憎相哀れむキャラクターは時間差こそあれ市川も通った道。ドッペルゲンガーのような合わせ鏡。結果、市川の携帯にカリスマモデルのアドレスが登録される事になりました。

おめでとう市川。

おまけ


風呂上がり山田ママと取り落とした山田の携帯が偶然捉えたおみ足。


因みに今回のベスト台詞は、山田パパからの電話に出た時の山田ママの一言。

『もう、なぁにユウキ。そんなに寂しいの?

ラブラブだな君ら。

 

 

 

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