デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【今期トレンドは鼻水女子?】僕の心のヤバイやつ ♯14【イマジナリー導師選手権】

『市川、ちゃんと声が低くなったら、私のこと一杯呼んでね』

《イケるぞ!いや行け!行くんだ京太郎!》

もうひとりの自分/イマジナリー京太郎の熱い声援背に受けて、大人の階段上る「声変わり市川」

「僕の心のヤバイやつ/第14話(2期第2話)・僕は大人のなりかけ」(2024年1月13日深夜テレビ朝日放送/久保太郎演出)

雪の中、山田が落とした「秋田けんたろう」(市川の秋田けんじろうとペアの秋田土産キーホルダー)を「零下140度の戦い」におけるモロボシ・ダン👇のような必死さで探し、発見した京太郎。


冷えた体を温めるため、そのまますぐ近くにあるという山田の自宅(タワマンじゃねーか、クッソー!)でお風呂を頂戴することに(お約束で両親は不在)。

ドア越しに着替えを用意した事を告げる山田。返事をしつつ何故か両手(ビニールでカバーしているとは言え大丈夫なのか右腕)が股間に。

(触りながら会話してしまった…)

あがって見れば、何故か用意された着替えは山田のジャージ。しかもパンツが行方不明。脱いだ制服と一緒に袋詰めされてしまったっぽい。速攻回収するにしてもまずは…。

山田のジャージを全裸直穿。

誰得だよ!?という気がしないでもない全裸市川ですが、展開の説明上必要かな、と思いまして。

脱衣所出たら山田がアニマルパジャマ。そして床には本物アニマル。こいつがジャージの裾を咥えて引っ張るずり下げる。

開帳開陳待った無し。間一髪、山田がジャージを掴んで伏せ!伏せ!!STAY!


ついでに市川も伏せ。

風呂上がりは鍋。

部屋の隅にはピアノ。幼い時の習い事。他にも、バレエ、英語、水泳、剣道…。

『色々やらせてもらったのに…何やっても人より上手く出来なくて…』

後から入って来る子に抜かされるのが嫌で。そんな娘を察してすぐにやめさせてくれた母。

習い事をやめた日は決まって山田の好きなごちそうを。

でも、最近は母の、周囲の優しさが怖い。

本当は自分が凄く迷惑かけていることに気づいていなくて、このままではいつか大切な人にも嫌われいしまうのではないかと。

『親御さんの事は分からないけど、迷惑なら迷惑、嫌なら嫌だって言うと思う。山田になら素直に』

じゃあ聞いていい? ずっとモヤモヤしていたこと

『冬休みの前、二日ぐらい市川、図書室来なかった事あったでしょ? 用事があったって…本当なのかな…とか』

それは山田が市川との距離を詰めたのは、虫(ナンパイ)避けに利用するためだったんじゃないかと勝手に誤解した時。

『嫌な事は嫌って言える人間だって言っていたけど、違うと思う。だって、市川が優しい事知ってる。だから怖い』

立ち上がり力強く山田を抱きしめる市川(エライ!よくやった!)

『嘘ついてごめん。あれは、自分が弱すぎた、ただ、傷つきたくなくて…殻に閉じこもっていただけ(嫌われるのが怖かっただけ)』

泣きじゃくる山田。今期は「鼻水女子」トレントなのか?


嫌われたくない。嫌われたらどうしよう。その不安感は多分、

『大人になったという事では? 大人はめんどくさいんだ』

習い事をやめる度に親御さんがごちそうを作ってくれるのは、挑戦することをやめてほしくないからだ。山田ならまた前を向ける事を知っているから。

この後、山田母、山田父との接近遭遇をギリ回避して帰宅。

エレベーターですれ違ったほとんどホラーな大男さんは多分山田父。


借りたジャージを(山田家市川家の洗剤の匂いの違いを気にしつつ)洗い終えたところで

『行けるぞ京太郎!』

イマジナリー京太郎(山田の愛読漫画「君色オクターブ」に登場するイケメン濁川くんに似た姿で現れるもうひとりの京太郎)登場。

『もっと物事を俯瞰で見てみろ。風呂、鍋、ハグ、これらの事が導くものはひとつじゃないのか!?』

あれはどこまで行っても友達の距離感、と反論する京太郎。

『友達の距離感?あれが?』

『そもそも、友達の距離感が分からんが』

『俺もだ!』

オリジナルを超えられぬイマジナリーの悲しさよ。

さて、映画などにはよく悩んだ時に導いてくれる「もうひとりの自分」が登場します。

多くの場合、憧れの人の姿で、背中を押したり諫めたり警鐘を鳴らしたりしてくれます。

という訳で緊急企画「イマジナリー導師選手権」

まずはイマジナリー京太郎と同じポーズで登場のこちら。

トゥルー・ロマンス(1993年/トニー・スコット監督)


導師はエルヴィス・プレスリー。導かれるのはクリスチャン・スレイター。このエルヴィスの場合、導くと言うよりは「そそのかす」と言った方が近いかもしれませんが。

「ボギー!俺も男だ」(1972年/ハーバート・ロス監督)


イマジナリー自分の代表作。導師はハンフリー・ボガート、導かれるのはウディ・アレン

アイデン&ティティ(2003年/田口トモロヲ監督)


導師はボブ・ディラン。導かれるのは峯田 和伸(みねた かずのぶ)。

みうらじゅんの原作では歌で助言していましたが映画ではテロップのみでした(正しい判断だと思います)。

 

おまけ

義母(になるかもしれない人)と実姉の入浴前脱衣途中。

山田ママの黒ストは結構ツボでした。

 

★ご参考:冬休み前に山田を避けた時の話はこちら。

★今期トレンド「鼻水女子」

★イマジナリー導師の作品はこちら。

 

 

 

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★本日のTV放送【13:40~テレビ東京午後のロードショー