【山田は俺のだ！】僕の心のヤバイやつ ♯19【死ぬほど可愛い！】 - デストピア経典～曼荼羅畑でつかまえて（三代目）

『市川…好きな人がいるって言ったの聞こえてた？それ、言葉にしたらね、何か胸がキュッとして、もっと「そうなんだ」ってなって、わーってなって、朝から挙動不審になっちゃっただけ。ごめん、訳わかんないよね。でもそういう事だから、心配しないで』

言葉にすると霊力が宿る。だから言霊（ことだま）。

「好き」と言えばもっと好きになる（逆に「殺す」と言えば殺意が宿る）。

言葉は想いのブースター。

「僕の心のヤバイ奴／第19話（2期7話）・僕らは溢れ出る」（2024年2月17日深夜テレビ朝日放送／江口大輔演出）

ナンパイの告白を「好きな人がいる」からと退けた山田。それはカーテン1枚隔てた向こうにいる市川への間接プロポーズ。

翌日、互いに意識し合って挙動不審になる二人。

放課後。バスケ部のカラオケパーティに（元バスケ部の）山田も参加する事に。

そんな陽キャのイベント、縁がないわ、と帰途につく市川でしたが、パーティには男バスも参加すると分かって、忍者に変身、尾行開始、隣室ゲット。

よかったなぁ「ヒトカラ」が一般的なご時世で。

つい、山田部屋を覗きに行ってしまいますが、送辞で一躍顔の知れた市川はプチ有名人。パーティ参加者女子に見つかってそのまま会場へ。

圧倒的、ひたすら圧倒的な陽キャ空間にいたたまれず脱兎のごとく自室に逃げ帰る市川ですが、当然、山田が追撃。

『もしかして…ついて来たの？』

山田は朝から挙動不審だった自分を心配して来てくれたのかと思い「心配しないで」と告げますが、市川は素直に「男バスいるから嫌で。それが心配で…ごめん」。

嫉妬は恋の合言葉。嬉しくなった山田が市川の背中をツンツン…しているところを見つかって…。

そのままリターン・トゥ・パーティ会場。握らされたマイクでOP熱唱（？）。

ちゃんとフォローしてくれる（勢いで誤魔化してくれる）男バス部員は良い奴です。

翌日、図書室で原さんから『ちょっと話があるんだけど…』

本棚の向こうから（なに原さんとイチャコラしてんだゴラ!?）と睨みつけている山田さん怖すぎです。

原さんの御用向きは「次の土曜、神崎くんとスイパラ（現在コラボ中）行くけど一緒にどう？」

どう聞いても「Wデート」のお誘いですが、原さんは神崎君とはつきあっているわけではないと頑なに否定。二人では何度も遊びに行っていると言うのに。

『二人で何度も遊びに行っているのに、まだつき合ってないのか？』

市川君、君には日本古来から伝わる箴言をひとつ授けよう。

天唾。

市川の返事は『行けたら行く』

山田の反応は『わ、来る！』

完全に市川の行動原理を理解している山田さんでした。

で当日。3月14日ホワイトデー。

待ち合わせ前、山田へのお返しに帽子はどう？と展示品を被ってみせる原さんに

『（帽子を被った山田は）可愛いと思う』

言った瞬間、山田合流。どう聞いても原さんに向けた「可愛い」に激おこ。更に横には神崎くん。どう聞いても原さんにちょっかい出している市川に殺意の絨毯爆撃。

『殺す殺す殺す殺す殺す殺す…』

完全に旧エヴァのアスカ状態です、神崎くん。

勘違い殺意が右に左に交錯する中、スイパラ到着。この日のために生きてきた、とばかりにスイーツ盛り付ける山田に対し、原さんはちょこんと1品盛り。

ぽっちゃり好きの神崎くんは美味しいものを幸せそうに食べる原さんを見たいのに、体形を気にする原さんはいつも小食。隣で爆食する山田さんを見れば、釣られて原さんも食べてくれるかも、という思惑だったようです。

『原さんはありのままで十分可愛いんだ』

『可愛いって言った！すご！』

『毎分言うよ、神崎君は』

『えええ、すご…いいな（お前も１回くらい言ってみろよゴラ）』

刺さる視線。とばっちり三角飛び。

退店時、『山田さんっていいよな』と言う神崎をけん制する勢いで『山田は俺のだ！』と口走ってしまう市川。真後ろで聞いた山田が赤面爆発。

この後、原さんの計らい（あからさまな三文芝居）で、二人になった山田と市川。原さんに対して躊躇なく踏み出せる神崎のキャラと自分を比べてしまう市川。

話の接ぎ穂が掴めないまま帰路。本当はバレンタインのお返しを…。

『もう忘れたのか？お前の事を一番信用しているのは誰だ!?』byイマジナリー京太郎。

駅。降りて公園。バレンタインの夜と同じ。違うのは立場。

そうか…バレンタインの時の山田、すごく頑張っていたのかも。

比較…嫉妬、そんなもの単なる保身。馬鹿野郎、他なんか見るな。市川京太郎、お前は…山田の事だけ考えろ！

取り出したのは手作りのマフィン。中には…