デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

嫌煙運動の日? なら反メに張って「喫煙シーン選手権」だ!

『今夜にでも戦闘があったらどうする?バットがあるのにバットをのまずに死んでけるか!』

本日、2月18日は嫌煙運動の日

1978年(昭和53年)の今日、東京・四谷で約40名の有志による嫌煙権確立をめざす人びとの会」が設立されました。

本格的嫌煙運動の鏑矢です。

最近の「嫌煙運動」で思い出すのはこれ👇。


ビートルズアビーロード」のポスターからポールが右手に挟んでいるタバコをCGで消しちゃいました事件。

ポールは左利きなのに何故右手に?とか何故ポールだけ裸足?とかデザインそれ自体がミステリーのようなジャケットを「ファンが真似したらいけないでしょ」な感情的正義感で改竄してしまう…。

恐ろしいパワーです。

私は喫煙経験のない「非喫煙者」です。飲み屋で隣にいる奴が煙吐いたら控え目に言って「ぶっ殺して」やろうと思います。

かと言って「タバコ=絶対悪」と看做して問答無用で根絶やしにしようという発想はちょっと(多様化を口にする輩に限って、絶対に多様化を認めようとしませんよね)。

なので今日は反メに張って「喫煙シーン選手権」を。

冒頭の台詞は「五人の斥候兵」(1938年/田坂具隆監督)より。

大量にゲットしたタバコをどれから吸うか。貴重品の「(ゴールデン)バット」か、それ以外か。


絵柄として印象深いのはタイトル画像に使った「さらば友よ」(1968年/ジャン・エルマン監督)。

アラン・ドロンチャールズ・ブロンソン。無骨と端正の対比の妙。絵になるなんてもんじゃありません。

この「相手のタバコに火をつけてやる」所作はそれだけであれこれ含むところがあって「いい感じ」なアングル。中でもお気に入りなのが要塞警察(1976年/ジョン・カーペンター監督)

呉越同舟となった囚人ナポレオンと警察署のお姐さん。既に右腕は1発喰らっているので動く左手1本で紙マッチを擦って火をつけてやるシーン。


もうラブシーンと言っても過言ではない幻想的艶めかしさです。

乱暴な着火で思い出すのは男たちの挽歌(1986年/ジョン・ウー監督)。

ニセ札を 燃やして一服 景気づけ


「滾る」2作目も大好きですが、「泣ける」1作目には叶いません。

あ、因みに5月31日が「世界禁煙デー」(WHOが制定)、1月13日が「たばこの日」(1946年の「ピース」発売日が由来。愛煙家が制定)です。

ついでに言うと「世界禁煙デー」を制定したWHOは2016年に『喫煙シーンのある映画やドラマを「R指定」(保護者同伴がなければ17歳未満は入場・鑑賞できない)に指定する』よう勧告しやがりました。

 

★引用作品(一部)のレビューはこちら。

★その他タバコ絡みの作品をひとつふたつみっつ。

 

 

 

ランキング投票です。多様性は自由の反対語だと思う方はワンポチを。