先日「Sword Fighting Movies」のランキングを取り上げたので「じゃあGun Fighting Moviesのランキングもあるんでね?」という単純思考で調べたらありました。
The 25 greatest movie shootouts
銃撃戦25選。
前説に「As we acknowledge the twenty-fifty anniversary of Mann's classic, let's look back at some of the big screen's most memorable shootouts.(マン監督の名作が誕生してから25周年を迎えるにあたり、スクリーン上で最も印象的な銃撃戦を振り返ってみよう)」とある通り、「ヒート」誕生25周年記念の順不同25選のようです。
1本目は当然「ヒート」。
以下「ワイルドバンチ」「リオ・ブラボー」「プロフェッショナル」「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」がトップ5。
アル・パチーノは「スカーフェイス」「カリートの道」も入っているので「ヒート」と併せて3冠。
ロバート・デ・ニーロは「タクシードライバー」も入っていて2冠(「アンタッチャブルズ」も入っていますがデ・ニーロ的にはノーカン)。
アンソニー・ウォンも「ザ・ミッション/非情の掟」「エグザイル/絆」で2冠(「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」にも出ていますがアンソニー的にはノーカンでしょう)。
「狼/男たちの挽歌・最終章」が入っているのでチョウ・ユンファも2冠。流石ジョウ・ウー先生でもあるのですが、「男たちの挽歌Ⅱ」が入っていないのは解せません(入っていればユンファ3冠だったのに。残念)。
★全部知りたい人はこちら。
銃撃戦は1対1から集団戦、1発勝負から雨あられまで多種多様で好みの分かれる所ではあります。
折角なので、いっちょ噛みして25選から漏れたものから好みのものを5つほど(あまり奇を衒わず有名作中心に)挙げていきます。まずは…
「続・荒野の用心棒」
(1966年/セルジォ・コルブッチ監督)
時代劇の決斗シーンを変えたのが「椿三十郎」なら、西部劇の決斗シーンを変えたのは間違いなくこれ。
両手を潰されたジャンゴ(フランコ・ネロ)がトリガーカバーを歯で外して、引き金を墓地の十字架に押し付けて1Shot1killファニング。瞬き禁止の名シーンです。
「Demarcation!(境界線だ!)」―合言葉を叫びながら前進してくる友軍に機銃掃射の雨あられ。
「ワイルドバンチ」も勿論傑作ですが、ペキンパーの銃撃戦で1本ならやはりこれ。
緊迫と無念と憤怒と悲壮。神々しいまでの殺戮絵巻。
「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」
(1966年/セルジオ・レオーネ監督)
決闘を様式美にまで高めた3竦み対決。後にタランティーノが「レザボア・ドッグス」でパク…あいやリスペクトしたトライアングル銃撃戦。
牧場主らに牛泥棒抹殺の殺し屋として雇われたネッド・チャンピオン(クリストファー・ウォーケン)が裏切者として雇い主に蜂の巣にされるシーン。燃え盛り崩れ落ちる小屋を背に無念の反撃を試みるウォーケンの凄絶美よ。
「デスペラード」
(1995年/ロバート・ロドリゲス監督)
Campa...bring your guitars.(カンパ…ギターを忘れるなよ)
ギターケースに入っているのはギター…ではなく…
銃撃戦って考えれば考える程、次々名シーンが浮かんでしまいキリがないので次点以下全部振り切って打ち止めとします。
★関連レビューはこちらから。
★アンソニー・ウォン関連も入れておきましょう。
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★本日9月29日は「接着の日」。
「くっ(9)つ(2)く(9)」と読む語呂合わせから、日本接着剤工業会が制定。
接着剤は便利ですが、扱いによっては恐ろしい小道具にもなります。
印象的な使われ方をした作品がこちら。
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追悼:さいとう・たかを
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漫画家さいとう・たかを先生がお亡くなりになりました。
9月24日10時42分。膵臓がん。84歳。
実は一番印象に残っているのは「週刊ぼくらマガジン」に連載されていた「バロム・1」だったりするのですが、やはりさいとう・たかおと言えばこの作品でしょう。
さいとう死すともゴルゴは死なず。連載は今後も継続されるそうです。分業体制というビジネスモデルの確立はこの日の為の布石だったのでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。