デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【母の隣で娘を枕に】僕の心のヤバイやつ ♯15【父とゲーム】

『楽しい?』

『!?!』

『…楽しい?』

眼で殺す…「悩殺する」「魅了する」と言う意味と文字通り「睨み殺す」「視殺する」という意味があります(トシちゃん13枚目のアルバムタイトルでもあります)。

山田杏奈は眼で殺す。

「僕の心のヤバイやつ/第15話(2期3話)・僕は山田と」(2024年1月20日深夜テレビ朝日放送/パク・キョンスン演出)

バレンタインまで、残り7日と13時間23分! 関根萌子の提案で「男子にばらまく義理チョコ」を共同制作することになった山田たち。

場所は山田の希望で山田宅。

『うちにしよ…ね?』

ね?の視線は萌子ではなく市川へ。


当日。再びのタワマン。疑念と不安と緊張で固まっていた市川を引っ張っていったのは萌子。最初の関門は山田ママ。絶対、見知らぬ男子の侵入は警戒される。案の定、玄関先で職質。

『杏奈とはどのような…?』

咄嗟に市川の腕を取った萌子が

『あー萌のカレぴー的な?』

咄嗟の助け舟でしたが、これは危険な不発弾。自爆誘爆ご用心。


その後も話を合わせるためにあれこれ市川の世話を焼く萌子。当然、山田はおこ。怒りの矛先は萌子ではなく、関係を否定しない市川に。

『楽しい?』

萌子が純粋善意というよりは「状況を愉しんでいる(そして山田がそれを見て辛そうにしている)」と察した吉田芹那(よしだ せりな)が突如マジギレ(『こういうのよくないと思うなぁ!』)して雰囲気最悪。

原因は自身の「存在」。これ以上ここにいてはいけない。帰る決心をする市川ですが、その前にどうしてもしておかねばならないこと。「山田ママの誤解を解く」

奇跡…なんて起こらない。可能性…なんてものは存在しない。でも…!

『関根さんと付き合っているというのは嘘です。本当にすみません申し訳ないです』

それでも信じてみたくなった。奇跡を。自分を。

玄関前で座り込んでしまう市川を追って出てきた山田ママ。

『ひょっとしてあなた、市川君?』


市川母とは三者面談の待合で隣り合わせて話をした。杏奈も言っていた『市川君とはよく話をします』。

家でも杏奈はあなたの事を…。

おっと、これ以上はヤバイ。危険を察した山田がママを中に押し返して選手交代。そのまま帰ろうとする市川の袖を掴んで

『まだいて』

頷く市川に山田笑み満面。いつもながらのチョロインです山田さん。

部屋に戻ってみると、さっきまではいなかった巨大な影が。

『駄目だ…これじゃ』

チョコ作りを手伝ってくれているようですが、他人を寄せ付けない激しい拒絶と威圧に女子全員ビビリまくり(肉食巨獣を前にした草食動物の如き怯え方)。

フレンチシェフ、山田パパの登場です。


初対面…じゃない。前回来訪時の帰りにエレベーターですれ違った…。

垂れた前髪から鋭すぎる殺人者の眼光を覗かせる山田パパの第一声は…

『ゲーム、好き?』

山田パパは対戦ゲームのお相手を求めていました。


隣に山田ママ。後に杏奈(ヘッドレストが杏奈胸。ってか乗ってないか。最高級ゲームチェアだな市川)。その光景はどう見ても一家団欒。

何気に山田パパのコントローラーが標準よりデカい。そしてトレーナーのデザインがコントローラーのボタン仕様。どんだけ好きなんだよゲーム。

家族全員と「ゼロ距離」になっている市川をみて、思わず萌子が『は!?』


いや山田はともかく、何故山田ママまでそそくさと席を立つ?(すみません、山田ママ、ドストライクです。次点・萌子)。

因みに萌子にとっては、髪を上げて束ねた山田パパがドストライクだったみたいです。


そこ、守備範囲なんかーい!?

市川のゲームの腕は「接待ゴルフ」並だったようでパパご満悦。後で『フレコ聞くの忘れた。また来てほしい』とまで。

芸は身を助けます(私も頑張ろう。←手遅れだよ!年齢的に)。

家に帰れば京太郎が女子に混じってチョコ作りと言う報告を聞いた姉・香菜が驚嘆驚愕。

『もうハーレム化してんのか、おい!』


できれば山田ママも加えて「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」パターンにしてください。

 

 

 

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★本日1月23日はでんでん(1950~)の誕生日(おめでとうございます!)

その存在感に於いて他の追随を許さない異形の作品をどうぞ。