デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【上司はJK】佐々木とピーちゃん ♯2【魔法少女はホームレス】

前半は異世界で商売商売(領主とコネ作って商品卸して飲食店経営してほとんど「くまクマ熊ベアー」)、後半は現世で異能バトル(巻き込まれ型国家公務員でほとんど「チェンソーマン」)。

混ぜるなイミフな2本立て。

「佐々木とピーちゃん/第2話・初仕事とパートナー」(2024年1月12日TOKYO MX放送/伊部勇志演出)

異世界ビジネスも軌道に乗りはじめ、本来なら10年単位の修行が必要な中級魔法を数か月で修得、念願の異世界スローライフに1歩も2歩も近づいた佐々木ですが、なにやら隣国との関係がキナ臭い状況に。

こちらの世界に戻ってみれば、内閣府超常現象対策局職員としての初仕事が待っていました。

登録を拒否した異能者グループの一斉摘発(メンバーのひとりが暴力事件を起こしたからとか言っていますが、ありがちな別件逮捕ですね)。


SITかSATか機動隊か、ないで立ちで同僚(勿論、星崎さんも)と共に潜伏場所(廃墟となったボーリング場)に乗り込みましたが、そこは蛻(もぬけ)の殻。

突然、転がっていたピンやボールがポルターガイストのような空中乱舞。

前情報は「低ランクの雑魚ばかり」でしたがガセでした。待っていたのはテレキネシスを扱える上位ランクの異能者。

目端が利いて動ける奴は即撤退。逃げ遅れた奴らはほぼ全滅。機能しているのは星崎、佐々木の二人だけ。

姿を現したのは着物姿の幼女(…に見えますが絶対すげー歳いっていると思います)。

星崎さんの攻撃を「加速装置」のようにかわして接近、氷の壁を鉄拳一撃で粉砕。星崎さん意識喪失で残るは佐々木ただひとり。


ここ序盤の山場で、ここの描き方次第で作品の評価が固まりかねない重要シーンなのですが…ヌルい(泣)。

着物幼女の素早い動きもヒュンヒュンというSEで誤魔化しているだけで、キレもスピードもありません。

佐々木の攻撃(電撃魔法)もなあ。上位ランクの異能者を一撃で圧倒しなければならない(そうでないと「痛み分けって事にしませんか」という交渉が成立しない)のに、エラいこと中途半端。


原作(コミカライズ)だと、幼女の足を掠めただけで血糊どっぱん、背後にいた念動力者の両足ぶっちというスプラッター攻撃なのに。


佐々木に助けられた形になった星崎さんは「お礼がしたい」とやたらムーディなレストランに佐々木を招待(コミカライズでは翌日のランチでしたが)。

ここで星崎さんが未成年…どころか現役女子高生16歳であることが発覚。


お隣のヤンデレJCと職場のツンデレJK。

なんだこのテンプレは?と思ったその日の帰り道、路地裏で何かを漁っている魔法少女コスプレの少女(残っている枠はJSか)発見。


ここ本当は、《年季の入った残飯漁りをしている激臭漂うホームレス》という絵面なのですが、残飯も汚れも異臭も全カット。

手つかずのメロンパンをゲットしていた所を見ると、廃棄物ではなく納品物をガメていたってことになる…のかな?(それはそれで無理がある)。


少女はメロンパンを持ったまま宙に浮かぶと、時空の穴のようなものを作って消えていきました。

本物の魔法少女登場です。

にても血糊も人体破壊も残飯漁りも激臭もスルーか。

腰が引けてんなあ…。

おまけ

すっかり佐々木のトレードマークになった「佐々木営業スマイル」。



 

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★本日のTV放送【19:00~TOKYO MX/スクリーンMS2】