デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【唯一の見どころが】デッドゾーン ー殲滅領域ー【TBMアベンジャー】

謎のウィルス蔓延で感染者が狂暴化。

もう説明する気なんか最初からないパンデの与件。

政府は生存者避難させて感染者を集め、放射線爆弾で一気に殲滅するという超頭の悪い作戦を実行。

爆破地点はこう呼ばれていました。

デッドゾーン ー殲滅領域ー」(2022年/ハンク・ブラクスタン監督)

勿論、そんな安直な手段で事態が収束するはずもなく。

しかし懲りない政府は次々デッドゾーンを増やして国中ウィルスと放射線のサンドイッチ・ラリアット

しかも耐性が出来たのかより狂暴化した感染者もゾーンに溢れてこの世の地獄。

政府は爆破地点の事前調査もしないのか「CDC(疾病管理予防センター)」のワクチン開発ラボがある街をデッドゾーン化。

ラボには試作ワクチンがあったのに誰も事前に回収せず。

という訳で、ウィルスと放射線と生き残り感染者に溢れたゾーンに降下して試作ワクチンを回収するという人生最大の罰ゲームがコマンド部隊に課せられることになりました。

リーダーはマイケル・ジェイ・ホワイト「スティーヴ・オースティン S.W.A.T.」を始めこの手のB級作品にやたらと顔を出しているコマンド専門役者(マーシャル・アーツや空手など様々な武道の黒帯保持者。全米オープン選手権や北米オープン選手権などのタイトルを数多く獲得)。

輸送の足は「TBMアベンジャー」グラマン社が設計・開発したが、生産の途中からゼネラル・モーターズ社が引き継いだ魚雷爆撃機

初陣は1942年のミッドウェー海戦

『見栄えはしないし古いのも分かっているが、それだけツキは持っている』


TBMは当時の軍用機命名規則に則ったもので、TB は雷撃爆撃機 (Torpedo Bomber)、MはGM社に割り振られた記号(グラマン社に割り振られた記号はFなので、グラマン社製造時はTBFアベンジャーと呼ばれていました)。

景気よく話が横っ飛びしましたが、ぶっちゃけこれくらいしか見どころが…。

見よ!TBMアベンジャーの雄姿!


現地では何と狂暴感染者以外に、突然変異した吸血ミュータントみたいな奴まで現れ…。

カメレオンの様な舌が飛び出て刺さって一気吸い。


建て付けだけ見ればPCゲーム「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」を映像化した「バトル・オブ・チェルノブイリ -危険区域-」と同じ箱ではあるのですが、どうにも盛り上がりに欠ける困ったちゃんです。

ただ、色合いとか構図とか音楽とかカーペンターっぽいと言えなくもないところがなくもないわけでもないので、ギリ許容範囲という事で。


取りあえずゾンビパンデミック系なら何でもOKな人と、一瞬しか映らないTBMアベンジャーズに興味のある方はどうぞ。

★ご参考

 

 

 

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