本日3月8日は「エスカレーターの日」。
1914年(大正3年)の今日、東京・上野の大正博覧会の会場に日本初のエスカレーターが設置され、同日運転試験が行われました。
エスカレーターと言えば、何と言っても
「トータル・リコール」(1990年/ポール・バーホーベン監督)
逃走するシュワをマイケル・アイアンサイド率いる追手がエスカレーターで挟み撃ち。
前方(上った先)にマイクロ・ウージー構えた一団が見えた瞬間、前にいた一般人を肉の盾にして防御しつつ反撃(一般人は勿論、蜂の巣)。
後方からマイケル・アイアンサイドがMAC-11イングラム乱れ撃てば、既に死体になっている一般人をそちらに向けて再び肉の盾(一般人ボロ雑巾)。
終いにゃ「お前は用済みだ!」とばかりに後方のマイケルに向かってぽ~ん。
エスカレーターの降り口には巻き添え喰らった一般人の死体がご~ろごろ。更にその死体をマイケルが踏みつけて行くという念の入れよう。
かつてここまで無下にあしらわれた一般人がいたでしょうか(多分いる)。
シュワが反撃に使用していたのはグンツGA(1枚目の画像参照。スペルがGoncz GAなのでゴンツGAと発音すべきという意見もあるようですが、現況通りが良いのはグンツのようです)。
見た目の通りハンドガンですが、拳銃というよりはウージーなどと同じ、SMG(短機関銃)のセミオート版といった性格の銃です。
SMGとしては小型でも、拳銃としては大きすぎ、セミオート仕様なのでSMGの火力もないという「帯に短し襷に長し」な困ったちゃん。
結局、市場では成功することなく、短期間(1984~90年)の製造で姿を消してしまいました。
スクリーンに登場するGAはほとんどフルオート射撃ですが公式には(フルオートの存在は)アナウンスされておりません(撮影用プロップとして改造されているらしい)。
ただ本作エスカレーターシーンのシュワは律儀に何度もトリガーを引いておりました。
エスカレーターの構造(普段は見えない床下の歯車)を上手く利用したのが、
「ファイナル・デッドサーキット」(2009年/デヴィッド・R・エリス監督)
爆発の煽りを喰らってエスカレーターの床(階段部分)が吹っ飛び、幾層にも並んだごっつい歯車がむき出しに。
噛まれたが最期、ゆっくりがっつり咀嚼されて人間ミンチの出来上がり。
(このシリーズの事故描写すべてに言えることですが)こんな死に方はしたくありません。
ホラーでエスカレーターならやはりこれでしょう。
「ゾンビ」(1978年/ジョージ・A・ロメロ監督)
メインビジュアルはエレベーターでしたが、エスカレーターも大活躍。
無人のショッピングセンターのエスカレーターを滑り台替わりにした「ヒャッハー!」な移動。
ゾンビがぎこちない足取りでエスカレーターに乗って転んで運ばれて。ショッピングセンター上下階行ったり来たり物語。
よく見ていると結構同じゾンビが上に下に移動していて何とも微笑ましい限り(DVD-BOXの特典ディスクに「またお前かよ!」なシーンが特別編集されています)。
最後は渋~く、「サイレント・パートナー」(1978年/ダリル・デューク監督)で締めようと思ったのですが、エスカレーターシーン出すと完全にネタバレになってしまうので画像は泣く泣く自粛いたします。
偶然、自分の勤めている銀行が強盗に襲われることを知り、事件に乗じて大金着服してしまった真面目だけが取り柄の銀行員マイルズ(エリオット・グールド)。
ニュースで自分が手にした金額と銀行発表の損害金額に差がある(当然、発表被害額の方が多い)事に気付いた犯人(クリストファー・プラマー!)の報復。
ラストは窮鼠猫を噛む賭けに出たマイルズでしたが…。
結果は各自の目でお確かめを。
★トータル・リコールのレビューはこちら。
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