デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

スペースアドベンチャー…だと!? ビッグフットVSメガロドン

僅か1時間11分。この間、休憩数回、寝落ち数回。話が理解できずに巻き戻すこと数回。

そうまでして観なけりゃならん義理も義務もないのですが、ここで切ったら負け、な感じがしてほとんど意地。

「ビッグフットVSメガロドン(2021年/BC・フォーティーン監督)

《星歴4044年。銀河は激しい戦闘の混乱に陥っていた。地球人のカリ王女によって結成された宇宙反乱同盟軍と、爬虫類人の秘密結社・アルコン軍との戦いである》

タイトルから予想される内容を文字通り銀河の彼方に吹き飛ばすOPナレーション。

地上での戦闘シーンにはその後一切お話に絡まないドラゴンまで(まあ確かに爬虫類なんだろうけどさ)。


戦争は反乱軍の勝利で一旦終結しましたが、西暦1945年にナチスの機密実験により誕生したメガロドンが再び戦争の火種に。

メガロドンは人間と両生類、軟骨魚の掛け合わせた戦闘マシン。滅びる前の地球でDNAから蘇ったのだ》

いやもう何言ってるのかさっぱり分かりません。


ナチスに改造されたおかげで、地球の滅亡にも耐え放射能に汚染された地球から脱出することもできた』

いやもう何言って(以下略)。

こいつ👇がメガロドン。両手両足があって二足歩行しやがります。仕事にあぶれたショッカーの怪人がプロレスラーに転向した感じです。


お相手になるビッグフットはと言うと、反乱軍の宇宙線の中でひたすらランニングをしているという…。


せめてこの2体が肉弾戦のひとつも繰り広げてくれればまだ見せ場になったものを能書き垂れあうだけでバトル無し。どこが「VS」やねん。

人間は全員フルフェイスのヘルメット被っているので表情はおろか顔も分かりません。

たまにメット取ると、斜め後方からの静止画で、CGなのか人形なのか絵なのかすら判別できません。


ぶっちゃけマネキンにしか見えません。

で、敵も味方もよく喋る。革命の大義、地球を滅ぼした恨み節、クローン相手に赤ちゃんおねだり。ここに仰々しいナレーションが被ってうるせーうるせー。

演技している奴なんかいない(ロボットに爬虫類にサメにゴリラにフルフェイスマスクですよ)から、紙芝居にアフレコしているのと変わりなし。


難行苦行の71分。そして恐ろしい事に本作には続編があります。

「ビッグフットVSメガロドン2」!


勘弁してください(ToT)/

 

 

★ご参考(もはやこいつらがまともな映画に見える…かも)

 

 

 

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