わーい、馬鹿映画だ~…っと思って観たら中途半端に真面目で日本人的にはちょっと微妙な内容でした。
「プテロドン 零式戦闘機 vs 翼竜軍団」
(2008年/ケヴィン・ジェンドルー監督)
タイトルに偽りはありません。翼竜は軍団で登場しますし、立ち向かうのは紛れもなく零式戦闘機です。
ただ、操縦しているのは日本人じゃなくて米軍の婦人航空部隊なのよね。
時代は1945年。舞台はようやく終戦の曙光が見え始めたヨーロッパ戦線を尻目に日々苛烈な殲滅戦を繰り広げている南方戦線。
名もない小島で太古の洞窟を発見した日本軍。そこには…。
一方、戦争終結の切り札を積んだB29が嵐を避けてこの島に不時着。
という訳で登場人物は、英語は堪能だが日本語が怪しい日本軍と、常に化粧がバシっと決まり崩れることがない婦人航空隊と、極秘任務を抱えた米軍将校とその部下。
冒頭の日本軍も婦人航空隊も制服がおろしたて。今、小道具さんが持ってきました!なパリっと感。南方戦線舐めんなよ。
婦人パイロットと将校さんの意見衝突とか激しくどうでもいいです。
翼竜のCGはそれなりですが、TVMで大空中戦は期待できません。せめてゼロ戦をフェティッシュに描いてくれたらと思いますが、ゼロ戦もB29も工場出荷時みたいにぴっかぴかなんだよなあ。
ラスト、B29に戦死した婦人航空隊員のニックネームをつけるくだりがあるのですが、「エノラゲイ」とか「ボックスカー」じゃなくて良かったです。