『大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた…牛も羊も増えますから』
クリスタ(ヒストリア)とは一味違う第104期の癒し系、芋女シャサが凶弾に倒れました。
放ったのは…ガビ。
「進撃の巨人 The Final Season/#8(通算67)・凶弾」(2021年1月31日深夜/林祐一郎演出)
マーレに独り乗り込んで、近隣各国の要人もろとも軍関係者をささらもさらにしたエレン。
罪なき一般市民も巻き込んで死体千人敷き。
ここにパラディ島の兵団が参加して巨人交えた市街戦。
エレンは顎の巨人を倒し、戦鎚の巨人を喰らい、復活ライナーを返り討ち。
軍港はアルミンが消炭に変え、車力はジャンらが、獣はリヴァイが打ち取ってパラディ軍団大勝利。
回収用飛行船に次々乗り込んで戦線離脱するパラディ軍。
その後方をライフル抱えて鬼の形相で追いかけるガビ。
『とりあえず、俺たちはまた生き残った。他の仲間にはわりぃけど…やっぱりお前らは特別だよ…俺は…』
お願いコニー、変なフラグ立てないで…。
今回はあらゆる立場の思いがすれ違う人間立体交差点でした。
エレンとミカサ、アルミンの、ジャンとフロックの、ガビとファルコの、エレンと兵団(ハンジ、リヴァイ)の、そして何より現時点ではまるで腹の底が読めないエレンと兄ジークの…。
殿を務めるロボフを狙撃し、立体起動装置を利用して飛行船に乗り込んで来たガビとファルコ。
乗り込みざま即座に放った一発がサシャの胸板を捕捉。子供とは言え、このためらいの無さ、さすが戦士候補生。
原作読んだ時は「何してくれてんだよ、このクソガキが!」で怒髪衝天状態でしたが、演出陣がかなり丁寧にガビの環境と心情を重ねてくれていたので、原作初見時ほどの衝動はありませんでした。
戦争だし、お互い様だし。
しかしこの時点でのサシャ退場は、辛い悲しい惜しい悔しい勿体ない。
あの笑顔がもう見られないなんて…。
サシャの死を知った時のエレンの反応が原作と微妙にニュアンスが変わっていて、こういう表現はアニメの方が優れているなぁ、と。
もはや誰とも心通わすことのなくなったエレンですが、ライナーに別れを告げる時の目にはまだ優しさの片鱗があったような。
『ライナー…またな…』
実は今、エレンの心情を唯一理解しているのがライナーなのかもしれません。
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★本日2月3日は「札幌中島体育センターで、藤原喜明が長州力を鉄パイプで襲撃した日」。
1984年のこの日、セミファイナルの長州-藤波戦の開始前、花道を入場して来る長州を藤原が奇襲。鉄パイプで滅多打ち(長州血だるま)にするという「事件」がありました。
テロリスト藤原、誕生の瞬間です。
何とか試合は始まりましたが、すぐに両陣営(親日軍、維新軍)の選手が止めに入って「無効試合」に。
この時の藤波の荒れ狂いようは半端なく、返り血浴びたリングコスのまま雪の降りしきる外に飛び出し、
『辞めてやる!こんな会社辞めてやる!』と叫んで(吐き捨ててとする説あり)そのままタクシーで会場を後にした、と伝えられています。
怒りの矛先が藤原ではなく「会社」(即ち猪木)に向いていたのがチェックポイントです。
ホント、昭和のプロレスは奥が深い。
今日は関連して、藤原喜明という生き様と、藤原が藤波の陣営に組み込まれて長州とニアミスした5対5決戦の記事を。