デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【この日のガビは】進撃の巨人 The Final Season ♯6(通算65)【あの日のエレン】

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『これが…パラディ島の悪魔!!』


頭上を疾駆する立体機動装置のワイヤー音。もの凄い勢いで移動する主観カメラ。

ふとゲーム版「バイオハザード」1作目のハンター登場シーンのムービーを思い出しました。「来た来た来たぁ!」という興奮。それは同時に恐怖の象徴。

巨人をものともせず生身のまま襲い掛かるパラディ島の悪魔たち。これが、調査兵団だ!

進撃の巨人 The Final Season ♯6(通算65)/戦鎚の巨人」(2021年1月17日深夜NHK放送/林祐一郎監督)

タイバー家当主ビリーのパラディ島に対する宣戦布告と同時に演説会場を襲撃したエレン、いや進撃の巨人

ビリー八つ裂き血祭踊り喰い。

返す刀で軍幹部席へダイブ(群衆たまらずモッシュ)。そのまま手捏ねハンバーグ作成。

クールビューティ、ゾフィアは飛んできた石塊で顔面マッシュ(残ったのは足だけ)。

皮肉屋ウドは逃げ惑う群衆に飲み込まれてドリブルと麦踏の犠牲に。

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一瞬で戦士候補生仲間を二人も失ったガビ。

家族と一緒にいろと言うコルトにガビは、

『私も(現場に)戻る。ウドとゾフィアが何で殺されたのか分からないから!』

通路封鎖をしているのは馴染みの門兵のおじさんコンビ。

『こっから先は戦場だぞ』

『私も戦うから通して!』

次の瞬間、人のいいおじさんコンビは額に風穴あけてモノ言わぬ骸に。

唖然と見上げるガビの目に飛び込んできたのは冷徹なスナイパー、シャサ(芋女の面影はどこに?)。

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燃える故郷、死体となって転がる知人。理不尽な暴力に歯ぎしりするガビ。

その憤怒のまなざしはあの日のエレン。

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ここ、丁寧に描写してくれて本当に良かった(特に歯ぎしりする追加カット)。この一連の流れで多少なりともガビに感情移入しておかないと、この後の展開に耐えられません。

エレンの前に立ちふさがる戦鎚の巨人(お前もニョルニルハンマーの使い手か!?)。

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謎の兵士による幽閉から解放されたピーク(車力の巨人)とポルト(顎の巨人)。その耳に入って来たのは天を翔るワイヤー音。

『まさか…そんなわけが…』

その音の正体は、巨人を殺す事だけを(対人立体機動を相手にした時は人間を殺す事も)学んできたパラディ島の悪魔たちが駆る立体機動装置

まさかのアウェー特攻殴り込み。

戦鎚の本体(うなじではなく地下)を見切ったエレンを後方から急襲する顎。

その顎を容赦なく刻んだのは…人類最強の男、リヴァイ。後に続く調査兵団。問答無用で撃ち込まれる雷槍。

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『馬鹿な…俺は巨人だぞ。人間の姿のまま、俺を…殺す気か!? これが…パラディ島の悪魔!!』

兵団員が皆新デザインのコスチュームと武器を身に纏う中、リヴァイだけが自由の翼織り込んだマント羽織って旧装備。この頑なさ、素敵すぎます。

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にしても皆大人になったなあ。ミカサはイケメンすぎて萌えが更に数光年遠のきましたし、ジャンは何かシャープさがなくなっておっさん面(土田晃之っぽい)に。あとエレンはどこかに感情置き忘れてきたみたいで毛穴から諦観が滲み出ています。

『この戦いの先に何があるのか、それを見極めるためには…生き残らないと…』(ジャン)

次回、遂に役者が揃う?

 

 

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