『こいつ…やっぱり綺麗だなぁ…クソ!』
ネットで囁かれる怪異に裏世界で遭遇するオカルト奇譚として観るか、全部ギミックとうっちゃって素直に百合として楽しむか。
ぼちぼち見る側のスタンスを決めておかないと、中途半端な感想しか出てこなくなりそうなので、ここで決めてしまいます。
百合です。
冒頭の空魚の独白で確信しました。
本作のキモは百合女子大生の命懸けキャッキャウフフです。
「裏世界ビクニック/第3話・巨頭の村」
(2021年1月18日深夜BS11放送/高村雄太演出)
原作者脚本によるアニオリ。ネタは「巨頭オ」こと巨頭村。
オは案内標識に書かれた村の「寸」の部分ときへんの一部がかすれて「オ」と読めるから、とする説が有力。
山間の割烹旅館に行こうとしたら、地図にもない村(どう見ても廃村)に迷い込み、やたら頭のデカイ不気味な住民たちに追いかけられる、という2ちゃんねる(現5ちゃんねる)オカルト板発祥の怪異譚。
怪異主体で観ると、もう少し突っ込んだ説明とか新解釈とか欲しくなるところですが、作中では「基本設定」を表層的になぞっているだけなので、あまり面白くありません。
やはり見どころは無自覚に踏み込んでくる鳥子にドギマギする空魚。
今回の空魚の気持ちを言葉にするなら
『近い近いいい匂い近い綺麗近い』
鳥子の心の大部分を占める冴月の存在に嫉妬しつつ、鳥子から離れることができない空魚。
巨頭の集団に追われて進退窮まった二人ですが、表に通じる祠を見つけて辛くも脱出。
帰還後、空魚の顔を両手で挟んで大きさをしかめる鳥子。
『空魚の頭のサイズこんなんだっけ? ちょっと大きくなってない?』
『嫌味か!? どうせ鳥子みたいな小顔女とは骨格が違いますよ。ほっとけ』
挟み返して毒ずく空魚。照れっ照れなイチャ馬鹿ぶりがいい感じ。
何とかこっちの路線で舵取りしてほしいなぁ…。
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★本日1月23日はジャイアント馬場(1938~1999)の誕生日。
馬場と言えば馬場語録。2013年に2,000本レビューを達成した時の再録です。
※この時はまさか4,500本超えするとは思いませんでしたが…。