デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【裏世界か異世界か】きさらぎ駅【現代版神隠し】

2004年1月8日深夜。2ちゃんねるのオカルト超常現象板に投稿された実況形式の怪奇体験談。

投稿者は「はすみ(葉純)」と名乗る(恐らくは)女性。

107:名無し・・・04/01/08 23:23

いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。

いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。

乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。

更に20分後「まだ停まる気配がありません」との書き込み。

ようやく停車したのは見た事のない無人駅。駅の名前は

「きさらぎ駅」(2022年/永江二朗監)

ネットロアの古典にして代表格「きさらぎ駅」の映画化です。

「裏世界ピクニック」では在日米軍が迷い込んだ裏世界の駅“ステーション・フェブラリー”として登場していました。


フェブラリー=2月=如月=きさらぎ(名付けた米軍兵士は学がある)。

大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)が卒論に選んだテーマは「現代の神隠し」。

素材として取り上げたいのが「きさらぎ駅」。

春奈は2ちゃんねるに投稿した人物を突き止め取材をさせてもらうことに。

葉純の本名は葉山純子(佐藤江梨子“如月”ハニーじゃないですか!?)

春奈はきさらぎ駅周辺で起こった怪異(結果、現実世界に戻れたのは葉山ひとり。しかも向こうでは一夜の体験がこちらでは7年後)の詳細と共に、その電車に乗るに至った経緯も細かく確認。

きさらぎ駅に行くには踏まねばならない段取りがあるようです。

おーそれって「裏世界ピクニック」でやっていた「エレベータを特定の階に止めていくと裏世界に行ける」ってのと一緒じゃん、と思ったらまんま春奈が「異世界に行く方法」として図解しておりました。


異世界の出入口(現実への帰還口)が光のゲートと言うのも「裏世界ピクニック」と一緒。違うのは通れる人数。


取材を終えた春奈は葉山が体験した通りの時間で同じ電車に乗降。気が付くと…。

葉山の話の通り、自分以外の乗客は5名。きさらぎ駅に降りた後の怪異も若干の違いはあるものの大筋同じ。

あとは取材通りの手順を踏んでいけば、現実世界に戻れる…はず。

果たして。

デジャヴ満開ではありますが、それなりに捻りも効いているので、そこそこ楽しんで見れました(少なくとも同じ都市伝説のなんとか村とかかんとか村よりは数段良く出来ています)。

スケールはまるで違いますが、異世界に紛れ込んで怪異に遭遇して脱出口を模索するという建て付けは「ランゴリアーズ」と一緒ですね(キング好みの題題という事か)。

★きさらぎ駅よりも米軍の装備品の方に目が向いてしまっておりますが、きさらぎ駅に迷い込んだ在日米軍とその救出作戦を描いた「裏世界ビクニック」はこちら。

★そして同じ建て付けをキングが味付けストこうなる、なTV映画が、

 

 

 

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★本日7月9日は浅野ゆう子(1960~)の誕生日(おめでとうございます!)

代表作は誰が何と言おうとこれ(画像追加しました)。

 

★本日のTV放送【19:00~BS日テレ