『な、何だ!? 何する気だ!?』
『いや、5階はちょっと…』
『ちょっと何!?』
『5階変な女がいるから』
『なに変な女って!?』
『5階で必ず乗って来ようとする女がいるんですよ。神保町の話なんでこっちにもいるかどうか分かりませんが』
『何言ってるか全然分かんねえ!』
焼肉への道は長く険しい…。
「裏世界ピクニック/第10話・エレベーターで焼肉に行く方法」(2021年3月8日深夜BS11放送/有冨興二演出)
茜理の発案で焼肉打ち上げin池袋。
参加者は鳥子、空魚、茜理、そして小桜。
茜理からの連絡が空魚ではなく鳥子に行っていた(いつの間にか鳥子が茜理と連絡先を交換していた)事にちょいおこな空魚がめんどくさ可愛い。
先行して店に席取りに行っていた茜理から「店に辿りつけません」という謎のSOS。
エレベーターが勝手にあちこちの階に止まってなかなか焼肉屋に辿り着けない。屋上に出たと思ったら真っ赤な夕陽ってもう夜ですよね?
間違いない。それは異世界へ行くための裏コマンド。
現在地は5階。
『途中でエレベーター降りちゃったんだ、あいつ』
異世界に行く途中でエレベーター降りたらどうなるんだ?
放置はできない。何とか合流を、とエレベーターに乗り込んだ所で小桜駆けこみ到着。
『わりぃ。遅れた…え?』
小桜巻き込まれ体質は最早スキル。全日本ツイてない女選手権やったら無審査優勝。
『ちょっとだけ、ちょっとだけ我慢してください。茜理を見つけて連れ戻すだけですから』
もう「先っぽだけ、先っぽだけだから」と同レベルの口説き文句。
神保町では難所だった5階。こちらでは謎の空間。その奥に茜理と思しき後ろ姿が。
躊躇している余裕はない。意を決してエレベーターの外へ。
『おい…お前ら二人ともよくそんな平然としてられるな。』
『大丈夫。ちゃんと警戒してるから』
『そういう事言ってるんじゃないんだよ。何で怖くないのこの状況』
『いや怖いですけど、言ってもしょうがないので』
慣れって恐ろしいですね。
『あー何で私の周りには人の心がない女ばっかり寄って来るんだ?』
『今なんか酷い事言いませんでした?』
今回は「鏡」と「髪」がヒント兼モチーフ。
眼鏡を外した空魚が自宅の鏡を覗いたら髪がロングに。
5階で迷った茜理は髪の長い女を空魚と誤認し…。
5階には古い姿見。通路の途中に理髪店。
最後はガス状のヤバイ奴を振り切ってエレベーターに乗り込んだら、地獄の業火(のようなもの)を背負った閏間冴月(のような人)がいる階に止まるも、鳥子の左手で空間引き裂いて脱出。無地、焼肉屋へ。
『焼肉に行くって大変なんですねー』
その感想もどうかと思うぞ茜理。
いよいよ来週きさらぎ駅再訪。米軍救出作戦です。
にしても何で米軍救出の後日談である「果ての浜辺のリゾートナイト」を先にやってしまったんでしょ。
今期、AP-1の出番がないんなら、米軍救出→リゾートナイトで幕、という流れがベターだったと思うのですが…。
あと、今回空魚は「異世界」と「裏世界」を明確に使い分けていましたね。「異世界」は一般概念(中間領域含む)、「裏世界」は特定の空間という認識なのでしょうか。
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★本日3月11日はソーラ・バーチ(1982~)の誕生日(おめでとうございます!)
サントラと共にお薦めなこの1本を。