デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

尊死するところだった。 うちの会社の小さい先輩の話 ♯2

『いけない、いけない。危うく自分の妄想で尊死(とうとし)するところだった』

秋那 千尋(あきな ちひろ)、商品開発室企画部主任。篠崎(主人公。新人)、片瀬さん(メインヒロイン)の直属上司。やたらと物分かりの良さそうな糸目の男。その実態は、

『僕はね…僕はね、誰かの恋を応援している時が、一番楽しいんだ!』

正確には「応援」ではなく「介入」とか「誘導」とかじゃないかと思いますが。

余談ですが、「僕はね…」と言われると、つい続けて「人間じゃないんだ。M78星雲から来た(以下略)」という台詞が脳内再生されてドキドキしてしまいます。

「うちの会社の小さい先輩の話/第2話・こう見えて意外とお姉さんでしょ?」(2023年7月8日テレビ朝日放送/福井洋平演出)

一番に出勤した片瀬さん。うっかりペンを落としたら篠崎くんの机の下にこ~ろころ。

拾いに潜り込んだ所で篠崎君出勤。着席したら股間から先輩がこんにちは。

AVでよく観る光景ですね。


見計らったように出勤した主任。

『朝から甘々ですな』

続けて出勤してきた早川さん(篠崎君の同期にして幼馴染)。

エッチなのはいけないと思います


禍福は糾える縄の如し(何故ふたりとも猫化している?)。

片瀬さんと篠崎君の只ならぬ仲の良さを「次のおかず」と直感した主任は「飲み会の下見」名目で篠崎・片瀬を自らチョイスしたお店へ。

そこはビルの最上階で夜景が眺められるカップルシートのあるお店。

主任は二人の会話を聞き逃すまいと、斜め後方の席に(通りすがりの早川さん巻き添えで同伴)。


良い感じに距離が縮まって、照れ照れな二人に妄想捗り尊死寸前の主任ですが…。

ねえ、主任。ぶっちゃけ「飲み会の下見」って嘘じゃないですか。でも下見は業務命令だから店の支払いは会社持ちですよね(自分と早川さんの分はポケットマネー…だよな)。

領収書の経理処理とかどうするんだろう、とか余計な心配をしてしまいました。

あと篠崎たちも、そこが会社の飲み会に相応しい店かどうか考えて飲み食いしろよ。あからさまにデートスポットじゃん。

ついでに後半、雨に濡れた篠崎君が3日も病欠(主任の誘導でお見舞いイベント発生)してしまいますが、普通、社員に有休が付くのって入社半年後だぞ。6か月未満なら「病欠=欠勤」で休んだ分は日割りで減給だけど大丈夫だったか?

どうもオフィスものは本筋のイチャコラ以外の「職場のリアル」に目が行って宜しくありませんね。

その点「先輩がうざい後輩の話」は職場の雰囲気を昭和にスライドさせることでギリギリのファンタジーを保っていました。

お仕事系ラブコメは塩梅が難しい…。

 

 

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