『父さんは自分の人生を生きることにした。まだ見ぬ世界中の女子と懇(ねんご)ろになって…な』
赤神明光が5歳の時、こう言い残して失踪した父・春風。
赤神家は代々女好きの恥ずかし家系。この不名誉な血統を覆すため、大学生となった明光は女を遠ざけ、勉強とバイトに明け暮れ、国家公務員を目指していましたが、ある夜出会った俵持ち少女に一目惚れ。チャクラが開いて煩悩が漏れて溢れて制御不能。
授業サボり、バイトさぼって合コンに明け暮れた結果、バイトクビ、単位ギリギリ、あっちもこっちも待った無し。
こ、これが赤神家の呪いなのか(チガウ)。このままでは煩悩の波に呑まれて父のように堕落してしまう、何とかしなければ…
…そうだ、出家しよう。
幸い、叔父が住職。修行先を紹介してもらおう。大学に休学届を出し、叔父に袈裟を借り受け、やって来たのは三日月寺。
さあ、俗世を忘れて修行だ、と勢い込んで呼び鈴鳴らしたら出てきたのはあの夜出会った俵持ち少女でした。
「てんぷる/第1話・カラダで払ってもらうことにしました!」(2023年7月8日深夜TOKYO MX放送/古賀一臣演出)
俵少女は三日月寺の長女・蒼葉結月(あおば ゆづき)。しかし、明光の扱いがどこかおかしい。まるで客人の扱い。これが修行僧に対する接し方なのか?
別室ではミアとカグラ(ホームステイ女子)が習字を。
ミアが認(したた)めた文字は≪野澤雅子≫
『ミアさん、これは?』
『やまとなでしこ、と読むのよ。浮き沈みの激しい声優業界で逞しく生き抜く、本物の淑女に与えられる称号…私たちも斯くありたいものね』
因みに原作でミアが書いた文字は≪黒柳徹子≫
読みは同じく「やまとなでしこ」。
『男尊女卑の激しい戦後TV業界をも逞しく生き抜けるような本物の淑女に与えられる称号よ。私たちも斯くありたいものね』
やはり黒柳徹子はマズかったのでしょうか。野沢雅子はメタとしていい感じですが、「沢」を「澤」にしたのはギリギリの保険(いざと言う時の逃げ口上)?
この後、事故と誤解で二女・月夜(つくよ)、ホームステイ中のミアと続けざまにラッキースケベをかまして、結月に低空ドロップキック&掌底のコンボを喰らう破目になった明光。
久々のパワーファイター系ヒロインです結月。「セキレイ」の≪拳(こぶし)系≫ヒロイン結(むすび)以来でしょうか(「結」繋がりですね)。
現住職の嬉々(きき)が帰宅(帰寺?)してようやく誤解氷解。
結月は、修行のためにやってきた明光を、翌日に予定していた見合いの相手(が1日早く来た)と思い込んでの行き違いでした。
行き違いの原因は、明光に三日月寺を紹介した叔父が三日月寺が尼寺になった事を知らなかったことと、
嬉々が明光の寺入りを結月らに伝えていなかったこと。
嬉々の提案は「折角だから修行してもらおう」。
アクシデントとは言え、乳掴まれた月夜と下着見られたミアは猛反対しますが、
『お前たちだって欲しいだろう。金の掛からない男手、労・働・力が!』
た、確かに!
『私は楽がしたい!』
『嬉々さんだって危険なんだからね!そいつ、おっぱい星人だし!』
『ほう。どれどれ』
ノリがいいなあ、嬉々さん。
一旦は固辞した明光でしたが、結月の説得で寺入りすることに。
ここで明光が「寺から2千万円借金してそのまま消えた赤神春風の息子」であることが判明して事態は泥沼。明光の修業は父の借金返済を兼ねた無償労働という事になりました。
さあ、修行だ、修行。
おまけ
三日月寺の朝の風景
おはようございます!
★本日7月11日は前田亜季(1985~)の誕生日(おめでとうございます!)
「けいおん」連載に先んじる事2年(アニメ化に先んじる事4年)のJKバンドものをどうぞ。