『何それ?』
『えーっと…M14のEBRとか言う奴』
『ふ~ん?』
『ねえ、聞いても分からないなら聞かなくて良くない?』
いや聞くでしょ、いきなりそんなもの出して来たら。ってか型番確認したいわけじゃないし。
M14はアメリカのスプリングフィールド造兵廠が開発した自動小銃。EBRはEnhanced Battle Rifleの略で「強化型バトルライフル」。7.65×51mmのNATO弾を使用する米特殊作戦軍向けのウェポンです。
なのでここでの正しい受け答えは、
『でっけー弾が使えるすんげーライフル』
です。
「裏世界ピクニック/第6話・ミート・トレイン」(2021年2月8日深夜BS11放送/冨田剛司演出)
池袋で喰って飲んで千鳥足の鳥子と空魚。気が付けば裏世界。
出会ったのは沖縄で訓練中に裏世界に迷い込んだ在日米軍。
彼らが拠点としているのが「きさらぎ駅」(ステーション・フェブラリー)。
米軍は既に1ヶ月以上裏世界を彷徨っており、怪物に襲われたりトラップに嵌ったり気が狂ったり自傷他傷で減員著しく、疲弊は極みに。
明朝、鳥子らと遭遇した地点に斥候を出す事にして空きテント(ゆるキャンと違って結構デカい)で1泊することに。
『電話は使わない事をお勧めする』
こういう時は『使うな』って言わないと。アンテナ立ってるし即通信to小桜。
掛かった&繋がった。
『電波届くの?ふざけんなよ!? この音なに?うるさいんだけど。後ろの奴に静かにしろって言ってやって』
勿論、後ろには誰も…。
事のあらましを小桜に告げる鳥子と空魚。
『ペイルホース大隊と言ったのか?ダークホース大隊ではなく』
ダークホース大隊というのは、米海兵隊初となる、次世代装備品の実験部隊として指名された第 1 海兵師団 第 5 海兵連隊 第 3 大隊の愛称。
次世代装備品の中にはロボットラバも。
起伏の激しい路面でも、400 ポンド (=約 181 キログラム) にも及ぶ荷物を運び、海兵隊の分隊に随伴することができる優れものですが、駆動時のモーター音がデカすぎて実践投入は見送られたんだとか。総額4200万ドル(☜ざっくり50億6千万円)も掛けたのに!
で、小桜の推論。
『(ペイルホース大隊は)恐らく何かの秘密部隊だ』
ここで通信異常。混線、遮断、意味不明な小桜の言動(ここの描写、結構怖い)。
そして怪異の襲撃。戦闘。
この機に乗じて脱出を図る二人。亡霊の塊のように見える怪異を空魚の眼で見ると…牛頭!?
鳥子が戦局打開に持ち出したのがM14EBR…っていつどこからかっぱらって来たんだそんなもん。
牛頭が見えない鳥子では当たらない。空魚の眼で捕捉して撃退。
そのままきさらぎ駅へ。電車が来る。米兵がミート・トレインと恐れる電車が。
無停車。でも飛び乗る。鳥子の左手で強引に入り口を作って。
乗れた。目覚めれば表。目の前には陽光煌めく海とヤシの木。
『ところで…ここ…どこ?』
ひょっとして来週はサービス(水着)回?
以下余談。
先週今週で繰り返された台詞。『大丈夫でしょ。二人いるんだから』
最初は鳥子、次に空魚。単なる頭数を表す言葉がやがて信頼の証に。
≪見えても、見えなくても。
二人いれば、五里霧中でも分からないことはなくなる。
無敵ってこういうことなんだろうかと、今初めて思った≫
「安達としまむら」より
どうも印象が被ってしまって。つい比べたくなってしまいます。
★本日2月11日はセルゲイ・エイゼンシュテイン(1898~1948)の命日。
エイゼンシュテインと言えば何はさておきこれでしょう。
映画の中で乳母車が出てきただけで、「ま、まさか、やる気か!?」と身構えてしまう元ネタがこちら。
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追悼:森山周一郎
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テリー・サバラス本人公認のミスター・コジャック、森山周一郎氏がお亡くなりになりました。
2月8日。肺炎。埼玉の病院にて。86歳。
役者として特撮から刑事モノから時代劇まで。声優、吹替、ナレーション。
八面六臂の守備範囲。人によって浮かぶ顔も声も様々だと思いますが、私が最初に思いついたのはこれ。