1986年チェルノブイリ原子力発電所大爆発。半径30kmが汚染地域(ゾーン)として封鎖。
2003年、人の出入りないのをいいことに政府はここに極秘の研究所をおっ建てて何やら怪しげな研究をしていたら2006年に再び大爆発。
ゾーン全体が光に包まれて軍人と科学者の大半が即死。
原因は解明できず、探査は常に失敗(大半が死亡)。
生還者によると変異した動物やら人間やらがうようよしている変な空間「アノーマリー」が存在するという。
2009年にアノーマリーで超自然的な力を有する未知の物質「アーティファクト」が発見された(お宝だ!)。
見つければ一攫千金。軍も汚染も空間のねじれも気にしない命知らずな喰い詰め者「ストーカー」がゾーンに集結。危険度MAXなゴールドラッシュが始まりました。
そして2012年…。
「バトル・オブ・チェルノブイリ -危険区域-」(2019年/アマデウス・コツァン監督)
「ダイ・ハード/ラスト・デイ」のサブタイみたいな邦題ですが、2007年に発売されたPCゲーム「S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL(ストーカー シャドー・オブ・チェルノブイリ)」の映像化です(映画化と言うのはちょっと抵抗がある)。
ゲームをプレイした人にとっては「おーそうそう、これこれ」ですが、ゲーム未プレイ者にとっては「ナニコレ?」。
左:本作 右:S.T.A.L.K.E.R.
私は未プレイ組なので、完全に「一言さんお断り」の箱に入っているのですが、幸いな事にこのゲームの元ネタになったタルコフスキー監督の「ストーカー」と、その原作であるストルガツキー兄弟の「路傍のピクニック」にリスペクトをかましまくった「裏世界ピクニック」が大好きなので、すんなり世界観に入って行くことができました。
タルコフスキーの「ストーカー」は哲学的思索が静かに流れるSF映画。対して「S.T.A.L.K.E.R.」は、≪銃撃戦がある≫≪即死トラップがある≫FPS。
ストーリーの繋がりも無く、全く異なるジャンルの作品ではありますが、こういう👇「水と犬のイメージ」を差し込んでくる辺り、相当意識はしているようです。
ポーランド製76分。短いですが無手勝流で挑むには少々難儀な作品かもしれません。
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