『神隠しの犠牲者がどこへ行くのか、昔話や民話、伝説を検証し、異界に接触する手がかりを探し続けた。そして遂にこの「ゾーン」を見つけたんだ』
おお、やはりそこは「ゾーン」でしたか。
「裏世界ピクニック/第2話・八尺様サバイバル」(2021年1月11日深夜BS11放送/有冨興二演出)
まずは前回くねくね戦の後日談。
空魚はくねくねを凝視した副作用かオッドアイ(右目がクリスタル・ブルー)に。
そして鳥子は空魚の眼の周りに生えたイソギンチャクの触手のようなものを素手でぶっちぶっちと引っこ抜いた影響か、左手が半透明に。
よく分からない事は専門家に聞いてみよう、という訳で向かった先は裏世界研究者・小桜さんのご邸宅(お化け屋敷とも言う)。
裏世界のお宝を買い取ってくれるスポンサーであり、鳥子が探している冴月の友人。
キャラは「シグルリ」のアズズと被っていますが、中の人はアズズではなく館山基地オペレーターの和浦野乃。
『認知科学者に医者の仕事を求めるな』
結局、事象の解明はならず。
気にせず鳥子は裏世界へ空魚を誘いますが、空魚は鳥子の冴子LOVE(あくまで裏世界探訪の目的は冴子の救出で空魚は手段)にメラっとジェラシー。
気に入っちゃったんですね、鳥子のこと(安達としまむら状態ですな)。
モヤモヤが募るまま裏世界へ。そこで神隠しに遭った妻を探しているという肋戸(あばらと)に遭遇。
肋戸は裏世界を「ゾーン」と呼び、ボルトを投げてグリッチ(超自然現象的トラップ)を回避しながら前進していました。
『ここらはグリッチだらけだ』
映画版「ストーカー」にも『The Zone is a very complex maze of traps』なんて台詞がありましたね。
鳥子と空魚は肋戸を案内人(ストーカー)にしてゾーンの奥へ。
この構図も狙っていそう。
明らかに人のものではない足跡に誘われて着いた劇場のような建物に入ってみると、待っていたのは八尺様。
身の丈八尺(約2m40cm)、白いワンピースに帽子に被った女性の怪異。魅入られた者は数日の内に取り殺されてしまうという(専ら若い男を狙う面食いさんだそうです)。
因みにgoogleで画像検索をすると、こんな☟絵柄があがってきます。
左下の実写は「封印映像16/八尺様の呪い」に登場する八尺様。
肋戸は八尺様を妻と誤認して近づいて消失。八尺様を冴子と誤認して近づこうとする鳥子を必死に押さえる空魚でしたが、幻惑されていたのは空魚の方でした。
空魚の鳥子に対する想い(邪な嫉妬)を利用されたんですね。
救ったのは鳥子。
八尺様の倒し方はくねくねの応用。空魚の眼で相手を認識(観測)、鳥子の左手がこれを掴んだ所に空魚がマカロフ一閃。
気が付けば見知らぬ神社の境内。そこは肋戸が見つけたゾーンの入り口。
肋戸の置き土産は自身が使用していたAK101(カラシニコフ1974モデルの口径変更型。NATO弾に対応している輸出向けモデル)。
ハンドガンから自動小銃へ。「フォーリング・ダウン」的武器弾薬わらしべ長者。
帰りの交通費がなく、徒歩で帰ることになった二人ですが、マカロフとAK所持した女子大生…職質とかされたらどーするんでしょ。
★武器弾薬わらしべ長者と言えば…
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追悼:スティーヴ・カーヴァー監督
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全くニュースとして取り上げられていなかったので、うっかり見逃しておりましたが、スティーヴ・カーヴァー監督がお亡くなりになっていました。
1月8日。死因不明。77歳
撮りあげた作品自体が少なく、とてもメジャーと呼べる監督さんではないのですが、この1本があればわたし的には十分な職人監督さんでした。
ご冥福をお祈りいたします。
★本日のTV放送【19:00~BS12/土曜洋画劇場】