『探し物はこれですか? 商人は商機を読んで何事も先回りしておくものです。僕もそうですよ。昔から僕は、人間の友達は少なくて、代わりに人以外の友達は多いんですよ。森中が今やあなたの敵だ。まずはゾッダ虫の歓迎をどうぞ』
獣人ガーフィール V.S. 商人オットー。
どう考えても商人に勝ち目はありませんが、商人オットー・スーウェンは発声器官を持つあらゆる生き物と意思疎通ができる『言霊の加護』を持っていました。
「Re:ゼロから始める異世界生活/第40話・オットー・スーウェン|信じる理由」(2021年1月13日深夜BS11放送/おざわかずひろ演出)
スバルが失踪したエミリアを見つけて話をする間、ガーフィールを引き付けて時間を稼ぐ。それがオットーの役目。
それは正にナツキ・スバルの義士団。
『折角、痛快な役を貰ったんです。そう簡単には捕まりませんよ』
にしてもここでオットーの幼年期を掘り下げますか。もうダブル・ヒーローものじゃないですか。
動物・昆虫と言葉を交わせるオットーでしたが、権力者(の娘)を敵に回して村放逐。
商人として独り立ちして財を成しますが、絶対に会いたくない人に出会ってしまい…。
お久しぶりです、ペテルギウスさん。
森を味方に善戦したオットーでしたが、それでもガーフィールとの力の差は歴然。もはやこれまでと思った所にまさかの援軍・ラム登場。
『無様で見るに堪えない姿ね』
『死力を尽くして戦った人にいくら何でもあんまりじゃないですかね』
『死力を尽くした?そのていたらくで?』
ラムになら罵倒されてもいいと思いますです。はい。
この後、『あの野郎(スバル)に信じる価値があるのか!?』と問うガーフィールに、二人が口を揃えて「価値は…無いですね」と言い切るのがまた何とも(微笑ましい)。
『バルスは弱くて使えなくてお茶ひとつまともに淹れられない無能だもの。ただ、バルスはここ一番の時、妙にタイミングのいい男だわ。間がいいだけの男、それがバルス』
何度でも言います。世界はツンデレで回っている、と。
獣化したガーフィールとラム、渾身のどつきあい。
で、ふたりが命懸けで作った時間でスバルが何をしていたかと言うと、めんどくさいを煮〆た女、エミリアを全身全霊で口説いておりました。
いやまぁ本当にめんどくさい女です、エミリア。メンヘラさん特有の「同意しても否定しても噛みついてくる」ベクトル変換機能付き。
『怒ってもくれないの!?』『そんな事お願いしてない!』『本当は嫌いなんでしょ!?』『信じられない!』
メンヘラ養成講座とかあったら毎回全員で唱和するメンヘラ四大用語ですね。
これにスバルは「好きだ」一点張りで対抗。理屈も論法も無価値の世界に追いやる感情至上主義。
ここ多分、レムがスバルに告白した回と対をなしているんだと思いますが、エミリアがめんどくさすぎて、バカップルの痴話喧嘩にしか見えません。これでオットーが命を落としたりしたら犬死です。
個人的には「これならやっぱりレム、駄目ならラム。百歩譲ってもペトラ。いざとなったらエキドナ」で、ここでエミリア最高!と思わせることができなかったのは演出の致命的ミスかもしれません。
★全世界がレムに跪いたこの回に比べるとあまりに一本調子な気が…
という訳で(いやどういう訳でもないのですが)「第1回めんどくさい女選手権」開催。
重症化したツンデレとも言えますが、「色々こじらせ過ぎて素直じゃない」女という方が分かりやすいかもしれません。
最近の例だとやっぱりこの人☟ですかね。
あと本人も自覚しているこの人。
白井夢結(アサルトリリィBOUQUET)
以下、思いつくまま「めんどくさそうな女」を挙げてみると…
『それ、直すとしたらほとんど全部ですよね? つまり、全否定ですよね? それが全否定されるって事は、私が全否定されるって事ですよね?』
七海燈子(やがて君になる)
『侑は私のこと好きにならないでね。私は自分のこと嫌いだから。私の嫌いなものを好きって言ってくる人のこと、好きになれないでしょ』
あと有名どころでは牧瀬紅莉栖(STEINS;GATE)、涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)とかでしょうか(「ひだまりスケッチ」の夏目とかも捨てがたい)。
「素直じゃない」の逆バージョンで「素直すぎて大暴走」というパターンもありますが、それはまた別の機会に。
★命懸けの時間稼ぎと言えば…
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★本日1月17日は工藤夕貴(1971~)の誕生日(おめでとうございます!)。
本日は16歳(瑞々しい!)と35歳(熟れ熟れ!)の工藤夕貴を。