デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【くねくねを認識すれば】裏世界ピクニック ♯1【マカロフは当たる】

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『知ってる? 共犯者ってこの世で最も親密な関係なんだって』

表と地続き裏世界。

迷い込んだ先にいたのは妖しい生き物と怪しい少女。

2021年新春。恒例「第1話くらいは観てみよう」1発目は、

「裏世界ピクニック/第1話・くねくねハンティング」(2021年1月4日深夜BS11放送/牧野友映演出)

現実世界とは恐らく異なる空間にある裏世界に入り込んだ紙越空魚(かみこし そらを)。

水たまりに呑み込まれて沈みかけた空魚を助けたのは仁科鳥子(にしな とりこ)。

『オフィーリアかと思った』

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オフィーリアネタは「フリップ・フラッパーズ」以来でしょうか。そう言えば「フリップ・フラッパーズ」も少女二人が裏世界で冒険する話でしたね。

如何にも「高校時代はオカ研でした」な外見の陰キャ少女・空魚と「とりあえずグイグイ行く」感じの金髪美少女・鳥子。

二人は裏世界を冒険する(身も蓋も無い言い方をすると、表世界で換金できそうなお宝をゲットする)密約を交わします。

最初のトレジャーは「見つめ続けると精神に異常を来す」謎の生き物・くねくねが撃退時に落としていく鏡面立方体(ルマルシャンの箱のような正解するカドのような)。

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裏世界の入り口は様々。空魚は廃ビルの扉から。鳥子は神保町(気をつけろ、そこ邪神ちゃんの縄張りだぞ)の古ビルのエレベーターから(フロアボタンを決められた順番に押していくと裏世界に。上上下下的隠しコマンドですね)。

原作者はストルガツキー兄弟SF小説「Roadside Picnic」(タルコフスキーによる映画化タイトル「ストーカー」)を参考にしているそうで。

なるほど、裏世界は「ゾーン」なのか(ハルヒの「閉鎖空間」みたいなものかと思っていました)。
 


「ストーカー」な世界で少女(と言っても飲酒OKな女子大生ですが)二人が2ちゃんねる「オカ板」系都市伝説に挑む…いいじゃないですか。継続決定です。

おまけ

裏世界での得物は鳥子が「時々落ちているから拾った」「ソビエト連邦が開発したトカレフの後継機である」自動拳銃マカロフ

空魚が観測する事によって実体化させたくねくねを鳥子がマカロフで撃ち抜いています。

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マカロフの装弾数は8+1なのですが、鳥子8+5発撃っていますね。

まあ見えない所でマガジンチェンジしていたのでしょう。

作画が割といい加減でカットによってはマカロフに見えなかったりする(左上のカットにはスライドストップレバーがない。マカロフ独自のセーフティレバーはちゃんと解除されていますが、ロック位置のマーキングがない。撃鉄も上がってんだか下がってんだか)のと合わせてご愛敬って事で。

 

 

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★本日1月7日はニコラス・ケイジの誕生日(おめでとうございます!)。

来る仕事拒まず、な感じの人ですが、出てくればしっかりきっかり画面に嵌る凄い人だと思います。

本日はベクトルは違えど破滅的、なキャラを演じたこの2本を。