もし後夜祭の打ち上げ花火一発目で触れあっていたのが〇〇だったら、という全ヒロイン攻略ステージ第3弾。
実はひそかに期待していた小美浪先輩ルート。
物語中盤での登場、人気投票では連続5位(メインヒロインとしては最下位)という立ち位置だったにも関わらず、古橋文乃と肩を並べるフラグを立てていた小美浪あすみ先輩。
その最たるものが、小美浪診療所閉鎖で心が折れたあすみに向かって放ったこの台詞。
この言葉で再びあすみは医大を目指し、この会話を陰で聞いていた小美浪父は診療所閉鎖を思いとどまるという同時多発ヒール。
もうそのままゴールインしてもいいくらいのイベントだったので、逆にここから話を繋げるのは至難の業。
再びラブストーリーが動き始めるには天文学的偶然の波状攻撃が必要でした。
「ぼくたちは勉強ができない COMICS第20巻/[x]=明日の夜の小妖精編」(2021年1月4日発売/筒井大志著)
時間軸は高校卒業後6年。舞台は離島(なんですとぉ!?)。
「のんのんびより」「ひぐらしのなく頃に」でお馴染みの小中ひとクラスの学校に赴任して来た先生は…唯我成幸。
下校時に貧血を起こした生徒(巨乳中学生)を診療所に連れて行ったら、小美浪先輩がこんにちは。
そこは小美浪・母かすみが任されている病院のひとつ。あすみはそこで研修医として実地訓練をしていたのでした。
診療所で鉢合わせ。下宿に着けばお隣さん。
閉鎖的な離島で、生徒に、住民に、患者に真摯に向き合って溶け込んでいく二人。
こりゃ「Dr.コトー診療所」だ。
そりゃあね、ご都合主義ですよ。後出しジャンケンですよ。特に唯我父と小美浪父の関係とか。でもラブコメから運命を除いたら何が残るって言うんですか。
これが諌山創先生なら、パラレル展開以前に視線の行先から眉毛の角度に至るまで伏線張りまくっていたと思いますが、筒井先生にそこ期待してもね。
敢えてその他ヒロインが絡まない展開も英断。そのまま単発ドラマにできそうな王道ど真ん中のダイナミックラブコメでした(ここまでの3作の中では一番のお気に入りかも)。
で、次巻は遂に、満を持して真冬先生の登場です。どう再会してどう絡むのか。最終巻に相応しい転げまわるような展開を期待しております。
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★本日1月8日は藤田進(1912~1990)の誕生日。
藤田さんと言えば、地球防衛軍ヤマオカ長官ですが、映画の代表作となるとやはりこれ。