もし後夜祭の打ち上げ花火一発目で触れあっていたのが〇〇だったら、という全ヒロイン攻略ステージ第2弾。
個人的にはトゥルーエンドを疑っていなかった古橋文乃編。
やはり、この流れを正編（アニメ含む）で見たかった…。
「ぼくたちは勉強ができない COMICS第19巻／[x]＝文学の森の眠り姫編」（2020年10月2日発売／筒井大志著）
今回はパラレルワールドの醍醐味満喫。
お話のスタートは、文乃と父・零侍の10年に渡るわだかまりが解けたあの夜。
正編（以下、うるか編）ではかなり後になる文乃の恋の自覚がここで。
大きな分岐はセンター試験当日。
うるか編では、子犬を助けた成幸が階段転げ落ちて大ピンチ、というシチュに（推薦狙いなのでセンター試験に関係ない）うるかが駆け付け救出という見せ場でしたが、こちらでは成幸を庇った文乃が転落。
センター試験は受けられましたが、捻挫で歩行が困難に。
責任を感じた成幸が押しかけ通い夫になるというこれぞラブコメな王道展開。
面白いのが父・零侍のリアクション。
『花枝さんからも頼まれた手前仕方がないがくれぐれも、くれぐれも間違いは…』
おいおい零侍、いつから成幸の母を花枝さんなどと名前呼びするようになったんだい？
文乃推しの人には（勿論アンチの人にも）それぞれツボがあると思いますが、私の場合は、単純に文乃には（初期ヒロイン3人の中で唯一）「萌え」を感じるところ。
成幸の押しかけを全力で拒絶しながら『お前の足が治るまで、俺がずっとそばで…古橋を支えてみせるよ！』と言われて思わず『はい』と返事をしてしまう（即座に自分で突っ込みを入れてしまう）所とか、成幸が来る前に1時間も鏡の前で髪型をいぢり続けてしまう所とか。
髪を洗ってほしいから『足、痛いかも』と嘘をつき、もう少し一緒にいたい（成幸を独占したい）から『（完治まで）もうちょっとかかるみたい』と嘘をつく…。
いいじゃないですか、嘘くらいついたって。騙すのとは違います。
素直なだけ。女の子ってそういう生き物ですよ。多分（←実は良く知らない）。
以後もバレンタイン、卒業旅行と様々なイベントが修正・上書きされていきます。
どのルートにも言えることですが、ヒロインの成幸に対するフラグは万国旗並みに立っているので、課題は成幸のヒロインに対するフラグをどう立てるか、です。
うるかルートはここが弱い。成幸のうるかに対する想いってリスペクトに近いもので恋愛感情とはちょっと違う（と思う）。
ここを正当化しようと、唐突に本編開始以前（中学時代）のエピを持って来たり、父ちゃんの霊まで出してきたりしましたが、反則感は拭えませんでした。
理珠編になると更に曖昧で、印象に残っているのは関城紗和子の可愛らしさのみ。
文乃も決定打には欠けるものの、思春期男子のリビドーを直撃するイベント発生は最多。
腹部触診に始まり、ひとつ屋根どころかひとつ布団で一夜を明かし（気づけば抱きしめ）、短いながらも同棲し、一緒に風呂に入り…（あの時、文乃が着ていた水着は誰が脱がしたんだ？）。
これで何も感じなかったら海綿体に問題があるぞ成幸。
文乃の側からすると、うるか、理珠が成幸を好きな事を知っている（から自分が好きになってはいけないという抑制が掛かっている）という時点で一種のバンデキャップマッチ。
今回の決め手（のようなもの）も説得力という意味では今ひとつですが、ここまでの積み重ねがあるので、最後の一押しって事で納得しました。
ひとつ難を挙げるとしたら、理珠編では告らずに海外へ旅立ったうるかの処遇。
うるか編同様の告白を成幸にかましますが、その後のリアクションも含めてちと釈然としないものを感じました。
次回は小美浪あすみ先輩編。
ここって家族ぐるみでフラグが立っているので、成幸側のアクションはほぼ必要ありません。
小美浪先輩に『そりゃあそんな事されたら（言われたら）惚れちゃうよなぁ』なアクションを期待しています。
★ご参考①うるかエンドはこちら。
★ご参考②理珠エンドはこちら。
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★本日10月10日は巨匠エド・ウッド（1924-1978）の誕生日。
エド・ウッドと言えばやはりこれ。
でもその前に必ずこちらを。
