本日3月1日は「マーチの日/行進曲の日」。
「3月」と「行進曲」はどちらも英語のスペルが「March」。
クラシックにしろサントラにしろ「行進曲」はアガる楽曲。古今東西有名局は数多ありますが、1曲選ぶなら問答無用でこれ。
「宇宙大戦争マーチ」(伊福部昭作曲)
出どころは勿論、
「宇宙大戦争」(1959年/本多猪四郎監督)
地球侵略を企てる宇宙人ナタール人と全人類の攻防戦。
時代設定は1965年(つまり近未来)。ナタール人は月の裏側に前線基地を作っているのでまずはそれを叩きに行くのですが、アポロ11号が月面着陸を果たすのは10年後の1969年。1959年はようやっと旧ソ連の月探査機「ルナ3号」が、月の裏側の撮影に初めて成功した年。
その1959年に月面無重力歩行を「絵」にした快挙。
ナタール人の月面基地にはそれなりの打撃を与えることができましたが、再度侵攻は時間の問題。残された時間は僅か。全人類団結して迎撃準備。
このクライマックスでかかるのが「宇宙大戦争マーチ」。
「ゴジラ」で使われた「フリゲートマーチ」を中核に伊福部マーチの集大成と言える燃えサントラ。
迎撃宇宙船発射から音楽スタート。
途中、防衛線を突破されアメリカや日本に被害が。ニューヨーク、サンフランシスコには被弾した宇宙船が突っ込み、東京は敵の母船が放つ冷却光線(による核振動停止がもたらす無重力状態)で帝国劇場(CINERAMAの看板)が!
地対空攻撃は後のメーサー殺獣光線車の原型と思しきパラボラ式熱戦砲で。
この一大攻防戦をちょっと「走り過ぎなんじゃ」と思えるほど勢いづいた伊福部マーチがアシスト。
「シンゴジラ」の新幹線特攻シーンでも流用されておりましたが、やはり映える絵柄は自衛隊だよなぁと思っていたら、何と自衛隊演習映像にこの曲を被せた「分かっている方」がいらっしゃいました。
気分がアガること間違いなしなので、ちょっと調子こきたい時にご覧ください。
本家自衛隊からも1曲。陸上自衛官の魂の曲「陸軍分列行進局」。
明治19年に日本陸軍軍楽隊の教官として招聘されていたフランスの陸軍大尉シャルル・ルルーによって作曲されたもの(公演時MCの解説より)。
OSAKA防衛防災フェスティバルでの演奏です。
さて、洋楽で行進曲と言えば戦争映画サウンドトラック。「クワイ河マーチ」「大脱走マーチ」「史上最大の作戦マーチ」など名曲多数ですが、個人的好み一番は、
「鷲は舞いおりた」(1976年/ジョン・スタージェス監督、ラロ・シフリン作曲)
1943年に下されたヒトラーの密命「チャーチル誘拐作戦」。無謀すぎる計画を彩るテーマ曲。かっちょ良さと悲壮感が見事に溶け合った名曲だと思います。
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